食後にお茶を飲むと「〆た」という感覚になります。緑茶好きなTAROにはだいたい緑茶を、私はこれまで気まぐれにいろいろ買ってきたお茶を、気の赴くままに淹れています。ストックがなくならないと新たな茶葉を買えない(ルールを設けているので)、緑茶以外のお茶をTAROに出す日もあります。
ある日、「手持ちの茶葉をミックスしてみよう」という実験心が芽生えました。合わせたのは緑茶とレモングラス。大雑把な分類で「さっぱり系」同士、相性は悪くないと思う。両者を茶こしに入れ、お湯を注ぎます。
ふわっと広がる爽やかな香り。「いい匂い!
何か入ってる?」と、いつもと同じ緑茶だと思って飲んでいたTAROが反応しました。さすがの嗅覚の良さ。
2種類の茶葉を混ぜたことを伝えると、美味しい、いいねといった感想が返ってきました。複数の茶葉を使ったブレンドティーは市販品では珍しくないものの、単品で買った茶葉同士を組み合わせてみてもブレンドティー的なモノといえるでしょう。
2種類の効能や風味を一度に楽しめるのはうれしい。特にレモングラス独特の爽やかさで、緑茶の渋みがまろやかになるようで気に入ったため、その後も繰り返し飲んでいます。
ちなみに、わが家のお茶の淹れ方は簡単です。あまり使う機会がなく、嵩張る急須は手放していて、マグカップにセットした茶漉しに茶葉を入れて、お湯を注ぐだけ。正式な方法でお茶を淹れる方にはびっくりされると思いますが、普段使いはこれでいい。
余談ですが、昔100均で買ったその茶漉しは「極小ザル」や「あく取りアイテム」としても使うことがあり、多用途化しているモノです。
氷でキンキンに冷やした濃い緑茶を飲みたいと、TAROからリクエストがあるときは、茶葉を長めに浸します。5分以上置いて渋みを引き出します。
お茶の世界には作法や常識とされていることがあります。いや、お茶に限らずいろいろな飲み物でそれはいえるでしょう。
でも、家で飲むお茶は、自分流に、好きに楽しめばいい。遊び心を持って試してみればいい。これからも思いつくまま、お茶の気まぐれアレンジを続けていきたいと思います。おいしい組み合わせやちょい足し、引き算など、まだまだ面白い実験ができるはずだから。
Text / 池田園子
【関連本】『いにちのちょい足し薬膳ドリンク』
「SAVOR LIFE」では、生活をより豊かにするためのアイデアや情報を発信しています。会員様限定のお知らせや限定コンテンツをニュースレターでお届けします。ご登録ください!