
今年の前半、ひと目にふれず続けてきたことが、この夏、ひとつの新しい取り組みに変わりました。
それが、春から離れ離れに暮らすことになった両親宛のみに始めた毎朝5時前後と、夕方の帰宅後の17時前に送る内輪限定の「ヨガ・ストレッチ動画つきミニメルマガ」です(自分の都合により、昼に送ることもあります)。
レターを届けながら、実はこの時間に自分もヨガ・ストレッチを毎朝夕の「5時よう」時刻に実践しています。これも新生活に伴いフレキシブルで、予定がゆるい日は「15時よう」、帰りが遅くなった日は「19時よう」ヨガになったりもします。
両親向けのレターには友人ヨガ講師の動画アーカイブや、YouTubeのビギナー向けのヨガ・ストレッチ動画のリンクを1回1つ貼り、簡単な朝夕の挨拶を付けて、時に予約、時にオンタイムで送信しています。
これはもちろん、デジタル偏重で、ロングスリーパーなアラフォーの私も朝は主に肩・首・腰、夕方は足腰の怠さや冷え固まりをほぐす必要があるので、自分が実践して「役に立っている」と実感できる動画をプレイリストにして貯めて、そこからピックアップしています。
昨年から毎週日曜日の朝だけ友人が教える朝ヨガに付き合って効果を少しずつ感じ始めた母に、ちょっとずつシェアすることから始めたのですが、その娘心は「体がほぐれると、心もほぐれる」の連動を知ってもらいたいたかったから。
天気や状況次第で重だるい日、メンタルが後ろ向きな朝もちょっと前向きになる、試した人のみぞ解る、セルフケアの効能。
この効果実感を拡大させようと、今年は周囲の「おじ」世代(私にとっては単身赴任で物理的に会う機会が減った父がそうですが)メンズの隣人たちにも積極的にシェアしています。
メールでのご挨拶や仕事の会話の際に聞き出して見ると、皆それぞれ、腰痛だったり、肩首の不調だったり、女性の「天気痛」までとはいきませんが、梅雨や台風時の重だるさ、飲酒による浮腫など、人しれず何かしらプチ不調に悩んでいるのです。
メルマガというのは、特に返事を期待しなくてもいいのです。時にスルーされたっていい。メールボックスでちょっと気になって気が向いたら読んでほしい、というこちらもライトな感覚です。
初めはちょっとうっとおしいかもしれない、生活に入りこんでくる何か。習慣というのは何でも、こうでもしなければ、初動から馴染むまで身についていかないとも実感します。
毎朝、誰かから送られてくるアドバイス。こうしたミニメルマガといえば私も受け取り手のひとりです。
着想のきっかけは毎日朝6時台に「Bonjour! ●●(私の名前)」と送られてくるフランス語のミニ課題を送ってくれるサブスクサービスの発信元の方でした。
毎朝、動詞の活用だったり、ディクテーション(聞き取り)のための音声だったり違うものが現れてきて、通勤電車や起き抜けについつい「ふむふむ」と読んでしまうのです。
語学なら、その効果が確からしく解るのは年に1度の試験の目に見えた数字くらいですが、季節養生の情報やヨガ・ストレッチのような毎日継続する健康習慣なら、毎朝「ああ、今日もよく眠れた」「今朝はちょっと重怠いけど、少し動けば大丈夫そうだ」「今日もごはんを美味しく食べるぞ」そんなぼんやりとした健康”感”の手ごたえがあればOKだ、と(専門家ではない私は)思います。
私はヨガ講師ではありませんが、ヨガメディアのライターには従事してきたので、プロから借りてきたミニ動画とヨガ情報のみ、自分がシェアできることですが、ここまで培ってきた季節養生、労りの思いをあらわすギフト情報を書き加えて送り続けていたら、いつしか季刊くらいのニュースレターとして成り立ちました。
災害級の暑さが深刻に報道される夏など、ふと「そういえば、あの人は元気にしてるかな?(セルフケア無沙汰になっていないかしら)」と離れた人へアドレスを追加するだけで、2通送る必要もないので、考えてみれば簡単です。
ビジネスや広報ツールとしての「れっき」としたメルマガ発信にも憧れを抱いてきましたが、もっと私らしく小規模に「情報のギフト」という視点のニュースレターを、まずは隣人宛を想定して始めることにしました。
昨年、記事にも書きましたが、夕方17時の私の夕餉の支度リズムで、次の日誰かが読んでほっとするものを書きたい、役に立てるアドバイスや情報を届けたい思いは変わらず、そこにヨガ・ストレッチと季節ケアに役立つギフトのアイデアが追加され、こんなコンセプトになりました。
リフレッシュ、リチャージ& ケアをもっと日常に。
生まれた余裕で、さて今日はどんな方に、なにをケアギフトしましょうか?
「セルフケアのシェア」は、自分にも役立っているからこそ、誰かに需要があれば、もっと広い範囲にシェアしていきたい気持ちは強いです。
ゆくゆくニュースレターの真価である広報も兼ねた自分発信につながれば、また新しい自分が拓けるかもしれません。
書く時間や配信時刻は自分でコントロールできても、内容だけは自前にこだわりたい。「AIやChatGPT活用時代にアナログな」と思われるかもしれませんが、やっぱり0から手作り・手書きがいい。それが私のスタンスです。
誰かの役に立つための情報発信は、配信用ビジネスツールなど特に使わなくても、みなさんもメール1通から始められます。健康を気づかいたい存在がいれば、まずは家族や同僚のチームメンバーなど、身近な輪の範囲で自分の知恵をシェアしてみては。
朝の頭がいちばん冴えていて書くのが得意な方、あるいは前日少しの時間で下書きしておく仕込みを厭わない方は、遠くの大切な誰かやチームメンバーの健康に役立つ情報の送受信で、季節ごとに労り合い、支え合うケアレターの輪を始めてみてはいかがでしょうか。
Text / Anna Koshizuka(ゆる社会活動家/ケアライター)
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