「今に満足し、安易に買わない」が資産防衛につながる

「私はすでに持っている」と自覚することが、満ち足りた気持ちにつながると実感しました。先日「自分のための物には極力お金を使わない」と決めた出来事があったのです。

服やバッグ、靴、コスメなどを思い浮かべると、今すでに十分に揃っていて、しかも気に入って使える物ばかりです。これ以上は新しい何かを買う必要はなく、今ある物を使い続けたいと、はっきり認識できたのです。今年の冬服も買い足す必要はなし。

お金を使っていいと考えるのは、本や経験、人への贈り物、消耗品、食料品といったエッセンシャルなアイテムに限られます。それ以外の物理的な、特に布系の品はもう不要だと、腹落ちできたことが大きな収穫でした。

そうして無駄にお金を使わなければ、自然と資産を守ることにもつながります。右肩上がりではない今の時代、私にできる防衛策は「安易に買わない」ことだと改めて思いました。

引っ越しから半年の間に、多少の入れ替えで物を買い足したこともありましたが、「今あるものが素晴らしい」と心から思えたことが喜ばしいのです。すでに持っている物を大切にし、そこに満足を見出すこと。それは私らしい豊かさです。

Text / 池田園子

【関連本】『ギフトエコノミー ―買わない暮らしのつくり方―

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