主目的に立ち返る習慣を

「本来の目的」を見失わないことは、自分を支える上で大切な習慣だと感じています。先日参加した料理教室でも改めて実感しました。そこでの第一目的は、ポルトガル家庭料理とワインのペアリングを味わうことで、素敵なキッチンスタジオでの食文化体験そのものが主軸。

一方、内心「近所で友達ができたらいいな」という思いもありました。しかし、その場で連絡先を交換することもなく、人間関係を広げる機会にはならず。

「100人中100人がその笑顔に魅了される、向日葵のような◯◯さん(知人)が私の代わりにそこにいたら、全然違う展開になっただろうな」と自分の対人能力・魅力不足を残念に思うモードに入るも、主目的は十分に達成されていたのです。美味しく、楽しく、すぐ使える学びを持ち帰ったのだから。

料理の一部。右は鶏卵素麺のデザート。皆でつくりました

そして、振り返れば、過去に友人となった人々との出会いも、下心を持って築いたものではなく、自然な流れによるものであったことに気づきました。「別の目的を持って参加した場で、意気投合する友達をつくって帰ることこそ奇跡よね」。そんなふうに思い直しつつ、本来の目的を見誤らず、達成できた部分に目を向けることが大切だと感じたのでした。

Text / 池田園子

【関連本】『ポルトガル菓子図鑑 お菓子の由来と作り方

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