知らない人と話すのは少し勇気がいりますが、簡単な方法もあります。私はときどき「犬の散歩をしている人に話しかける」ことをしています。
もちろん、誰にでも声をかけるわけではありません。すれ違うときに犬がこちらへトコトコと近づいてきたらチャンス。「こんにちは。かわいいですね」と声をかけます。すると自然に、他愛のない会話へと転がっていきます。
飼い主に「かわいいですね」と伝えて嫌な顔をされた経験はありません。犬は家族のような存在で、見た目を褒められるのはうれしいものだと想像します。動物の世界でルッキズムの議論はされませんし、初対面で性格は把握できないので、外見を褒めるのは自然です。珍しい犬種なら「何犬ですか?」と尋ねるのも、いいきっかけになります。

会話の内容はいつも似たようなものですが、その瞬間に自分の表情が緩み、心がやわらかくなるのを感じます。犬という生き物に癒されながら、近所の人とちょっとした交流を楽しむのもよい。次に会ったとき「◯◯くん元気ですか?」と挨拶するきっかけにもなります。
ほんの短い立ち話でも、人と話すっていいものだと思います。知らない人と話す小さな練習としておすすめです。
Text / 池田園子
【関連本】『会って、話すこと。』
毎日をもっと楽しむヒントをお届けします。
「SAVOR LIFE」では、生活をより豊かにするためのアイデアや情報を発信しています。会員様限定のお知らせや限定コンテンツをニュースレターでお届けします。ご登録ください!
「SAVOR LIFE」では、生活をより豊かにするためのアイデアや情報を発信しています。会員様限定のお知らせや限定コンテンツをニュースレターでお届けします。ご登録ください!


