執着心を溶かす時間の力

「私は満たされている。今ある物で十分」。そう実感していても、一度Webで特定のサイトを覗いてしまうと、その後は広告がしつこく追いかけてきます。広告を遮断できるBraveというブラウザも使いますが、メインはGoogle Chrome。広告に囲まれる状況に。

好感を持っている人が立ち上げたブランドだと「いいな」と感じてしまう。心の針がほんの少し揺れる瞬間があります。

そんなときも、自分を責めません。惹かれる気持ちは自然なものだから。ただ、しばらく眺めたあとに「1週間後にまた見よう」とページを閉じます。すると、不思議と「あ、忘れてた」となるのです。その頃には「今ある服を大事に着よう」という考えに戻っています。

時間を置くことの魔法。これを何度も体験してきました。過去の失恋や離婚も同じです。あのときも、悲しみは時間とともにやわらいでいった。時間には、ヒト・モノ・コト、あらゆる執着を溶かす力があるように思います。

何かに心を占められたときは、「しばらく離れる」。それが最も手軽で効果的な方法です。別のことに夢中で過ごしているうちに、心は静まり、お金も使わずに済む。時間のやさしさに、今日も感謝しています。

Text / 池田園子

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