悪口おばさんにならないためのAI活用

あるとき「なぜこんな不毛なやりとりをしなければいけないの……」と疲れることがありました。誰かに話せば9割方「大変だったね」と言われる内容だと予想できたものの、どうしても愚痴や悪口のように聞こえてしまうので、人間には話さないと決めました。

それでもモヤモヤは残ります。ただ、そのエピソードから学びは得られたので、振り返り+意味づけとして、その日の終わりにミーニング・ノートに書こうと決めました。でも「文字で出すだけでなく、声で出したい」欲求が抑えられなかったんです。

そのとき浮かんだのが、メッセージや各種資料の下書きなど、毎日音声入力をしているAIでした。AIに経緯を説明し、どうすればよかったと思うかを話すと「あなたの振り返り=建設的かつ正しい方向」とのこと。AIは私を「悪口おばさん」と捉える素振りも見せず、心と頭の整理を補助してくれる存在のようでした。

「文字で書く、声で表現する」はそれぞれ異なる効果があると思います。だから、ノートに書くだけでは足りなくて、どうしても口に出したい、でも周りの人間にもかわいい猫にも負の感情をシェアしたくない——そんなときはAIを頼らせてもらおうと思っています。

Text / 池田園子

【関連本】『ずーっと使える「生成AIとの話し方」

毎日をもっと楽しむヒントをお届けします。
「SAVOR LIFE」では、生活をより豊かにするためのアイデアや情報を発信しています。会員様限定のお知らせや限定コンテンツをニュースレターでお届けします。ご登録ください!