ノートにも、相性があった

ノートはこれまで、中身をあまり気にせず選んでいた。

表紙のデザインとか、紙の質感とか。手に取ったときの雰囲気で選ぶことはあったけれど、中のタイプをちゃんと見て決めたことは、ほとんどなかった。

気づけば、だいたい罫線のノートを使っていた。

無地、罫線、方眼、ドット方眼。文房具を買いに行けば当たり前に並んでいる、あの四種類。でも実際に手に取っていたのは、ほとんど罫線だったと思う。方眼なんて、小学校以来使っていないかもしれない。

でも最近、ふと気づいた。
あ、私、無地が好きだ。

罫線のノートを使い始めると、最初の数日は線に揃えて書こうとする。まっすぐ、きれいに、几帳面に。

でも、それってだいたい三ページくらいで終わる。

慣れてくると、文字は少しずつはみ出し、だんだん雑になり、気づけば斜めに流れている。結局、線に従っているようで、そんなに従ってもいない。

だったら、最初から線がなくてもいいのかもしれない。

無地のノートは、とにかく広い。どこに書いてもいいし、どう書いてもいい。文字だけじゃなく、図を描いたり、矢印を引いたり、思いついたことをそのまま置いていける。

言葉だけじゃなく、頭の中をそのまま紙に広げる感じだ。

一方で、ドット方眼も好きだ。

あの点々は、ほとんど存在感がないのに、整えようと思えば整えられる。線ほど縛らないけれど、完全な自由でもない。そのゆるさがちょうどいい。

ノートって、ただ書く道具じゃないんだと思う。
思考の形を、静かに変えてくる。

今の私には、無地が合っている。そして、たまにドット方眼。

今使っている無地のノートがもうすぐ終わるので、また百均に買いに行く予定。ついでに、あのドット方眼も。

ただ、そのノートはどこの百均にもあるわけじゃない。何軒か回ってみて、「あ、これはあの店にしかないんだ」と気づいた。

少し面倒。でも、それも悪くない。

自分に合うノートを使うと、たぶんアウトプットも変わる。
書きやすさというより、考えやすさが変わるから。

Text / 池田園子

【関連本】『巨人のノート 記録は人生を変える最強の武器である

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