足すより、落とす。40歳の素肌ケア

先日、40歳を前にした今のスキンケアについて書きました。プチプラなセラミド化粧水、プロペト、豆乳イソフラボンの乳液。昔想像していた40歳の洗面台とはずいぶん違うけれど、今の私の肌には、この素朴で控えめなケアが合っている。そんな話でした。

今回は、その前工程にあたる「落とす」ことについて書いてみたいと思います。

顔にのせた余計なものは、すっきり落としたい。でも、落としすぎたくはない。40歳の肌に必要なのは、このあたりの加減なのだと思います。

メイクを落とすときは、クレンジングオイルを使っています。落としすぎは負担がかかる。でも、メイクは確実に落としたい。そんな両方の思いがあって、今のところはオイルに落ち着いています。

使っているのは、麗白 ハトムギ クレンジングオイル。価格は800円ほどで、500mlという大容量でこの値段なので、かなりリーズナブルです。1本でだいたい11カ月くらい持ちました。浴室に置いておくと存在感はありますが、そのぶん「まだたっぷりある」という安心感があります。

ハトムギは、昔から肌によいイメージがあって、化粧品でもよく見かけます。アミノ酸を豊富に含むハトムギエキスは、肌にもともと備わっている天然保湿因子を補い、バリア機能を支えながら、水分を保ちやすい肌へ導く効果が期待できるといいます。

シミやそばかすにいい、美白によい、と聞くこともあります。そこに過度な期待をしているわけではありませんが、毎日使うものなら、肌にとって悪くなさそうなものを選びたい。そのくらいのゆるやかな信頼感で使っています。

そして、洗顔は石けんです。泡立てて、顔を洗っています。洗顔フォームのチューブをわざわざ買わなくてもいいし、石けんのマイルドな洗浄力が、今の自分には合っている気がします。何より、アイテムが増えすぎないところがいい。水回りも暮らしも、ミニマムになる感じがします。

本当は、頭も石けんで洗えたらいいのにと思ったこともあります。でも、それはさすがに合いませんでした。髪がきしきししてしまう。だから、頭はシャンプー、顔は石けん。何でもひとつにまとめられたら理想だけれど、無理に削りすぎないことも必要。

40歳の「落とす」アイテムは、今のところとてもシンプルです。若い頃は、肌にいいものをどれだけ足せるかを考えていた気がします。でも今は、肌にとって余計なものをできるだけ残さないこと、そして必要以上に奪わないことを考えています。

40歳の肌に必要なのは、特別なアイテムを増やすことではなく、毎晩、素の状態に戻してあげることなのかもしれません。顔にのせたものを落として、肌を休ませる。そのあとに、化粧水とプロペト、あるいは乳液で保湿する。

地味で、控えめなケアです。でも、手をかけすぎないこのケアが、素肌そのものの強さを育ててくれているような気がしています。落として、守る。それだけの繰り返しを、今の私はけっこう信頼しています。

Text / 池田園子

【関連本】『肌がきれいになる――石けんオフメイク&知的スキンケア

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