通知を見に行かない暮らし

SNSに何かを投稿すると、そのあとが気になってしまいます。何件反応があったか、誰が反応してくれたか。数時間後、翌日、ときに2〜3日と、何度も確認しに行く。以前の私がそうでした。

今は、Facebookを自身が運営するメディア「SAVOR LIFE」のエッセイへのリンクを流す場所として使っています。Instagramは行きたいお店の営業情報を調べるくらい。Xはやめて久しい。SNSに直接、写真や文章を投稿することはほぼなくなりました。

この使い方にしてから、通知が気にならなくなりました。

反応が集まるのは、やはり自分が映った投稿です。「いいね!」が積み上がっていけば快感。でも、そのたびにアプリやタブを開いて確認する時間と、頭の片隅で「反応どうなっているかな」とざわついている状態は、積み重なると小さくありません。

だから、反応が気になる場所に、反応が気になるものを置かない。そういう仕組みを作ることにしました。

意志の力だけで「通知を見ないようにしよう」と思っても、おそらく難しかったと思います。投稿すれば、見に行ってしまう。欲に流される。だから、そもそも反応が気になるものを置かない。

たとえば、旅先でいつもと違う経験をしたとき、「今すぐ投稿したい」という気持ちが浮かぶことは、今もあります。それはSNSを長く使ってきたのだから、自然なことではある。

でも今は、その気持ちが起きたとき、「これはSAVOR LIFEに書けばいい」と思えるようになりました。反射的に投稿するのではなく、自分の場所に向け直す。それだけのことで、ずいぶん落ち着きます。通知のたびにそわそわして、また確認して、という波がなくなりました。

通知を見に行かない暮らしは静かです。その静けさの中で、自分の言葉を自分の場所に残していく。今の私には、この使い方がよく合っています。

Text / 池田園子

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