旅支度、かろやかに

一泊二日の日程で、京丹波町へ出かけた(旅の目的や泊まった場所については、後日詳しく書きたい)。

今日は旅の荷造りについて書き残しておきたい。荷造りをするとき、心がけていることがある。それは「パソコンを持っていかない」ということ。

仕事柄、パソコンは欠かせない道具だ。しかし同時に、荷物のなかでいちばん重い。1kgを超える重量は、数字以上に肩や背中に負担をかける。だから旅に出るときは、できる限りパソコンを置いていく。二泊三日以上になればなかなか難しいけれど、一泊二日ならなんとかなる。

今回もそれを前提に、家を出る時間を15時頃に設定した。必要な仕事は出発前に終わらせ、宿に着いたら仕事ではなく旅の時間を過ごす。そんな計画。

荷物はできるだけ少なくした。

本を読むためのKindleを一台。万が一電子機器が使えなくなったときのために、紙の本も一冊だけ持った。ただし単行本ではなく、薄くて軽いZINEだ。Kindleが読めなくなる可能性はほとんどない。それでも紙を一冊忍ばせておくのは、気持ちの問題だ。

服装も最小限だった。宿に浴衣の用意があるので部屋着は持たない。夏場なので着替えはTシャツと下着類だけ。ハンカチもタオルではなく手ぬぐいに。軽くて乾きやすく、荷物にならない。日焼け対策で帽子、朝晩の冷え対策に羽織もの。

スキンケア用品やメイク道具、歯磨きセットはそれぞれポーチにまとめ、さらに布袋に入れる。服はスカーフでくるんでひとまとめにする。種類ごとに整理しておくと、旅先でも迷わない。

そのほかに持ったのは、スマホの充電ケーブル、ノート、財布、そして小さなショルダーバッグ。大きなリュックを宿に置いておけば、あとは身軽に歩ける。

もっとも、今回は宿の近くにコンビニがなかった。私は夜に炭酸水を飲むのが習慣なので、最寄駅のコンビニで事前に購入して持参した。ウォーターボトルも持っていったので、途中で水を買う必要もない。

こうして振り返ると、荷物は厳選できていたと思う。

必要なものは持っていくし、快適さを犠牲にしたいわけでもない。ただ、重たい荷物を持っていったことを後悔したことはあっても、助かったと思ったことはあまりないのだ。

「念のため」に持っていったものほど使わない。そして使わないものほど重い。これは旅の荷物に限らず、日頃持っているもの、ためているものにもいえそうだ。

だから旅のたびに、「本当に必要なものは何か」を考える。持っていくものを選ぶ時間は、同時に置いていくものを決める時間でもある。

旅のあいだ、Kindleはよく働いてくれた。購入してから5年ほど経ち、時々動きが緩慢になることもあるけれど、何冊もの本を持ち歩ける安心感は変わらない。軽い荷物で、軽い足取りで、それでも読みたい本には不自由しない旅だった。

旅先では身軽でいたい。だから次の旅も、パソコンは家に置いていく。

Text / 池田園子

【関連本】『持つのは「今、必要なもの」だけ。

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