頭皮をマッサージする機械が、わが家に増えた。購入したのはTaro。好きなアーティストが使っているのを見て買ったという。「Sonoも使ってね」と言ってくれたので、ありがたく使わせてもらっている。一円も払っていないのに、恩恵を受けている。ラッキー。
MYTREXのVIDOというその機械は、自分の手で動かす頭皮ブラシとは、もう別カテゴリだ。頭に当てると強い振動が伝わり、筋肉がぐわんぐわんと揺さぶられる。これまで頭皮で感じたことのない、奇妙な刺激。
Taroによると、使ったあとはぐっすり眠れるらしい。頭皮をほぐすというのは、「今日一日よく使ってカチコチになった頭を、やわらかく戻す」ような意味もあるのかもしれない。
若い頃は、身体は多少雑に扱ってもなんとかなった。多少無理をしても、寝れば戻った。でも大人になると、身体は自然には戻らない。動かさないところはどんどん動かしにくくなり、伸ばさないところは縮こまっていく。だから最近は、「いかに固まらないようにするか」に心を砕いている。

「健康でいたい」と思うと、筋肉を増やすとか、体脂肪を減らすとか、見た目を変えることをまず考える。でも、今求めているのは、それよりもっと手前にあるものかもしれない。気持ちよく起きられること。よく眠れること。一日を機嫌よく過ごせること。そのために、文明の利器に頼るのは、大いにありだ。
肩や首がこる。頭皮が硬い。楽になりたい。そんな大人の小さな願いが、健康器具たちを家に呼び込んでいくのかもしれない。今の私は、その気持ちがよくわかる。
そして今日も、仕事の合間に少しだけ頭をほぐす。ただ頭をゆるめるために。
Text / 池田園子
【関連本】『奇跡の頭ほぐし』
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