二度は買わないカレー

食事をつくる気力も、献立を考える時間もない日があります。そんな日をしのぐ方法はいくつかありますが、私にとってその一つがレトルトカレーです。

レトルトカレーは選ぶところから楽しい。スーパーの棚を眺めるだけでも、定番から変わり種までいろいろと並んでいます。なかでも私が惹かれるのは、その土地や施設へ行かないと買えないものです。

先日活用したのは、京都府立医科大学オリジナルカレーです。私は同大学の食堂に行ったついでに売店に立ち寄り、これらを購入しました。この中の強烈に辛かったものが、とくに印象に残っています。Taroと「何この辛さ!」と大騒ぎ。

売店は河原町通から入ってすぐ左手にある建物の2Fにありました

京都市内に住んでいても、用がなければこの売店に立ち寄ることはありません。府外に住んでいる人なら、手に入れる機会はもっとないはずです。

世の中に数え切れないほどのレトルトカレーがあるなかで、同じものを二度買うことは、あまりありません。よほどおいしかったか、思い入れがあるか、そのどちらかでなければ、多くは一度きりで終わります。だからこそ、そのとき出会ったカレーを食べる時間には、一期一会の楽しさがあります。

二人で食べる日は、二種類を温めて半分ずつ盛りつけます。それだけで、いつもの食卓がカレーパーティーのようになります。

変わったコンセプトのカレーは、人に渡すのにも向いています。「こんなのがあったよ」と手渡すだけで、話の種になります。自分では行きづらい場所のものだと、より喜んでもらえるような気もします。

カレーの日はあとかたづけが楽です。お米を炊いて、サラダをつくり、卵や肉を少し添えて、温めたカレーを盛り付ければ完成。

ユニークなカレーが一つあるだけで、食卓の景色が変わります。手間をかけないこと・楽しむことは両立できるのだと思います。

Text / 池田園子

【関連本】『日本全国レトルトカレーの旅5 ご当地レトルトカレーを食べつくせ!関西編』

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