初めて、ひじき煮をつくった。
ひじき煮はこれまでにも何度か、市販のお惣菜を買ったことがある。ただ、どれも「味がやや濃いな」と感じていた。醤油も砂糖も、かなりたっぷり使われている。
自分でつくってみようと思ったきっかけは、近所のお豆腐店だった。豆腐を買うついでにお揚げも買ったので、これを何かに使いたいなあと。
食卓に野菜や海藻をもう少し増やしたいという気持ちもあった。その二つが重なって思いついたのが、ひじき煮だった。
調べてみると、つくり方はシンプルだった。参考にしたレシピでは、醤油、みりん、酒を大さじ2ずつ使う。

具材を切って炒めたら、調味料を加えて煮ていく。手を動かす時間は短い。時間がかかったのは最後に煮詰めるところくらいで、今回は20分ほど火にかけていたと思う。
できあがったひじき煮はとてもおいしくて、感動した。市販のものより薄味ながら、十分に味がしみている。調味料はもっと減らしてもよさそうで、次につくるならそれぞれ大さじ1でもいいかもしれないと思った。
そう考えると、市販のお惣菜にはいったいどれくらいの塩分や砂糖が使われているのだろう、と気になってくる。もちろん、日持ちさせるためや、冷めてもおいしく食べられるようにするためなど、味を濃くする理由はあるのだと思う。それでも、自分でつくってみて初めて、これまで口にしてきたものの味付けの濃さを再認識した。
ひじき煮には、一方的に「難しそう」「手間がかかりそう」というイメージを持っていた。けれど、つくってみると、思いのほか手軽だった。やはり、経験してみなければ分からない。
料理に限らず、難しそう、面倒そうという印象だけで遠ざけているものは多いだろうなあ。これからは、そう感じる料理にこそ、積極的に挑戦してみたい。
次は、もう少し薄味にしてみるつもり。自分にとってちょうどいいひじき煮を、これから探していきたい。
Text / 池田園子
【関連本】『きちんと、おいしい!乾物レシピ』
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