
京都に来てから、近所に豆腐専門店があるおかげで、昔ながらの製法でつくられた豆腐を買う機会がある。
豆腐店の豆腐は容器いっぱいにみっちり、ずっしり入っていて、持ち帰るだけで少し気分が上がる。500gくらい入っているものもある。
スーパーの豆腐ももちろんありがたい存在で、お手頃価格な分、大変お世話になっている。それでも、豆腐店で買う豆腐には特別な感じがある。昔から続くお店で、お店の人から直接手渡してもらう。そのやりとりごと含めて、どこかアガるのだと思う。
今月買ったのは、鞍馬口通にある「久保とうふ店」。お酒を買いに高島商店へ行くときに、ついでに立ち寄った。ここは2回目で、今回お揚げも買った。円町のほうへ用事があったときには「京豆腐 吉田」でも2種類の豆腐を買った。
家の近くにも豆腐店がいくつかあって、「とようけ屋山本」「京とうふ藤野本店」「北浦豆腐店」で買ったこともある。京都に泊まる機会がある人も、街を歩く途中で豆腐店に寄って、朝食や夜食として美味しい豆腐を調達してみると楽しいかもしれない。

かじダレのせ
最近、肉よりも魚を積極的に食べている。業務スーパーで買った冷凍の魚を解凍して焼き、そこに豆腐を添える。そんな食事が気に入っていて、おかげで豆腐の登場回数も増えた。

アボカドのせると色がいい
豆腐は、醤油と生姜、かつお節だけでも十分おいしい。それでも、毎回同じ食べ方はしていなくて、アボカドを切ってのせ、ごま油と塩、かつお節をかける日もあれば、キムチをのせる日もある。加治ひとみさんの本で知った、きのこや味噌、豆乳、醤油などで作る「かぢダレ」をかける日もある。

キムチのせ
何をのせても、たいていおいしい。豆腐には、そういう懐の大きさがある気がする。
豆腐店で大きな豆腐を買って帰ると、今日は何をのせようかとわくわくする。豆腐が主役の日のごはんを楽しんでいる。
Text / 池田園子
【関連本】『おかずにつまみに まいにち冷奴』
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