ハンガリーの友人からもらったパプリカパウダーを、最近よく使っている。料理にぱらぱらと振りかけるだけで、皿の上がぱっと明るくなる。その鮮やかな赤を見ると、食べたい気持ちがいっそう湧いてくる。
これまで馴染みのなかったスパイスで、使う前は辛いのかなと思っていた。赤い粉といえば、一味唐辛子のようなものを想像していたからだ。ところが、友人に「辛くないよ」と言われて試すと、確かに少しも辛くない。見た目の鮮やかさと、口に入れたときの穏やかな味わい。その違いもおもしろかった。
パプリカパウダーについて勉強できそうなページ▶️
パプリカパウダーは、赤く熟したトウガラシの仲間を乾燥させ、粉にした香辛料。ハンガリーの料理によく使われ、辛いものもあれば、辛みの少ないものもあるそうだ。私がもらったのは、辛くないタイプだった。
栄養も含まれていると知ると、少しうれしくなる。ひと振りで摂れる量はわずかだとしても、食事に彩りを添えながら、身体のためにもなると思うと気分もいい。

私は主にパンケーキにかけている。はちみつをかけた上にぱらぱらと。こんがり焼けた生地に赤が加わると、いつもの一枚がより華やかになる。手間はほとんど増えないのに、食べるときの幸福感は上がる。ひと振りでこんなに気分が変わるのかと、食欲と視覚のつながりを実感する。
おいしそうだなと思う、その入り口には目がある。パプリカパウダーの赤は、私にとって目にうれしい色だ。いつもの皿に、好きな色を少し足してみる。友人からのお土産のおかげで、毎日の食事に新たな楽しみが増えた。
Text / 池田園子
【関連本】『お買い得食材deパワーレシピvol.3 ピーマン・パプリカ グリーンアスパラガス』
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