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鍵を預かって、季節をまたぐ。

隣に住む中欧の家族が昨日、一時帰国しました。ホリデーシーズンとお子さんの秋休みが重なり、1月までの約2か月間。ここまで3週間の交流はとても濃いものでした。初めて会ったのは、「空き家のはずの隣家から音がする……?」と気になって外に出て、挨拶を...
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犬・猫好きも文学好きも楽しめる『文豪と犬と猫』という幸福な1冊

『文豪と犬と猫 偏愛で読み解く日本文学』は、日本文学を愛するふたりの作家(犬派の文芸評論家・宮崎智之さんと、猫派の文筆家・山本莉会さん)による往復書簡形式の評論集です。夏目漱石、内田百閒、志賀直哉など、文豪たちが犬や猫をどのようなまなざしで...
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封じた記憶が呼び覚まされた。『YABUNONAKA』が開いた扉

『YABUNONAKA―ヤブノナカ―』(金原ひとみ)を読みました。本作は、10年前の性加害告発をきっかけに、複数の人物がそれぞれの視点から出来事を語る群像劇です。ある女性が「10年前に性加害を受けた」と声を上げたことで、加害者となった男性や...
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靴下の穴が教えてくれたこと

約3年履いた靴下が寿命を迎えました。場所はかかとの上あたり。気づきにくい部分ですが、その日は靴を履く前に身体を斜め後ろにひねった瞬間、たまたま視界に入り、発見しました。「けっこう大きい穴……」とびっくり。靴下は数を持っているので、それぞれの...
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1日の始まりに出会うアート

朝起きて着替え、10〜15分歩くのが習慣になりました。土日でも自然と6時前には目が覚めるため、1週間同じルーティンです。人の身体は不思議なもので、続けるうちに「そうすることが当たり前」になっていくのだと感じます。最近は日の出が6時20分前後...
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隣人宅でいただく家庭料理に満たされる

隣に住む中欧の家族からお誘いをいただき、週末ランチをごちそうになりました。よその家に招かれるだけでもわくわくしますが、それが異文化圏となるとなおさらです。事前にマナーを調べると、手ぶらで行かないことや時間ちょうどに訪ねることなど、常識的なこ...
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「買わない」は「自分の時間を守る」こと

母から「片づけが苦手な人の家の整理を手伝っている」と聞きました。いろいろな新品の物が大量にあるそうで、お宝探し感覚で楽しそう。いいなあ。厚かましくも「石鹸とバスタオルない?」とねだりました。今本当に欲しい物だから。「あるよ」と母。あるんかい...
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言葉の終わりに、やさしさを添えて

国内外問わず英語圏の人とやりとりすると別れ際、「Haveagoodday」「Haveagoodweekend」などと声をかけられます。こうした一言を自然に添える文化は日本では一般的でないように感じます。少なくとも私は「またね」「じゃあね」で...
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100円で叶った「これでいい」ではなく「これがいい」

100円ショップ・セリアでいい買い物をしました。ひとつはプロテインシェーカーです。ガラス製の物を使っていましたが、うっかり割ってしまい、急遽必要になりました。蓋の接合部が1年半ほどで錆びてきていたから、このタイミングで買い替えるのも悪くない...
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日本唯一のスロヴェニア料理専門店「ピカポロンツァ」へ

スロヴェニア料理を食べに行ってきました。いろいろな国の料理を食べ歩くのが好きで、高校生の頃に参加したトルコ料理試食会で、美食に感動したことを覚えています。あのときの好奇心が、今につながっているのかもしれません。訪れたのは「ピカポロンツァ」(...