
「やっぱ、ひとり暮らしが最高だわ」。ほんとのことを言えば、1週間に3回以上、そんなふうに思っています。長いことひとり暮らしを好んできたせいか、他人と暮らすというのは、なかなか骨が折れるものだと実感する場面が多々あるのです。
現在の私は、パートナーのTaroと猫と、ふたりと一匹で暮らしています。そして「ひとり暮らし〜!」と心の中で叫びたくなる原因は、だいたい決まっていて、「音」です。
たとえば休日。彼が1階のリビングでYouTubeを視聴しているときの音量です。2階の個室にいてドアを閉めていても届いてくる。家の構造的に響きやすいのは理解していますが、「その音量設定、爺ちゃんか」と、ひとりでツッコミを入れてしまいます。集中したいときは、私は耳栓を装着して対象物と向き合うことになります。
冷蔵庫を閉める音が勢い余っているときにも、イラッとします。ほかにも挙げようと思えば、あと3つは出せます。心が狭いと言われれば、その通りかもしれない。
ですが、彼にはそれを補って余りある、すごいところがあります。彼は「今日ね、園子さんとごはんを食べられて、うれしいなって思いながら帰ってきたんだ」といった、一般的な男性なら照れて飲み込んでしまいそうな言葉の数々を、ニコニコしながら口にします。毎日一緒にいる、特別でもなんでもない相手に、改めてそんな気持ちを自然と言葉にできる男性が、果たしてどれほどいるでしょうか。
そう思うと、気になっていた音の数々は、すっと消えていきます。イラッとすることは確かにあるけれど、それは全体の1割以下。こんなにも愛情深く、真っ当な人と暮らしているのだから、私はずいぶん恵まれている。そうやって今日も静かに感謝し直すのです。
Text / 池田園子
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