『夫を社会的に抹殺する5つの方法』というドラマがあります。先日Amazon Primeで見つけて、家事や食事の合間に少しずつ観ていたのですが、気づけばシリーズ1、2、Re:vengeまで、すべて見終わっていました。
物語の中心にいるのは、専業主婦の女性。
子どもを望みながらも、流産や死別という深い悲しみを経験する。そこには夫の存在が大きく関わっている。
内容としてはかなり重いのですが、私は別のところで思考が止まりました。
――専業主婦、か。
私はこれまで、専業主婦になったことがありません。
若いころから「自分は仕事を持ち続けるものだ」と思って生きてきました。
けれど、社会に出て17年。ずっと働き続けているうちに、どこかで憧れが芽生えていたのかもしれません。

なぜだろう、と考えてみると、家事が嫌いではないからだと思います。
むしろ、好きです。
朝のキッチンでお湯を沸かしながら、同時に洗濯機を回す。
冷蔵庫の残りものを見て、今日の献立を決める。
段取りを組んで動くこと。空間が整っていくこと。食事をつくること。
苦ではない。楽しいのです。
一般的に専業主婦と聞くと、子育てを前提にしたイメージがありますよね。
家事に加えて育児がある。
でも私は、子どもを欲しいとは思わない。
そうなると「子なし専業主婦」という存在になります。
その言葉が気になって、以前調べたことがあります。
子どもが欲しかったけれど授からなかった人。最初から持たない選択をした人。背景は本当にさまざまでした。
ドラマをきっかけに、あらためて思いました。
もし私が、子なし専業主婦になったら、どんな一日を過ごしたいだろう。
お金のことはいったん横に置いて、純粋に時間の使い方だけを妄想してみました。
まずは、8時間眠る。夜10時に寝て、朝6時に起きる。
6時から7時は、勉強時間。静かな朝に、少し難しい本を読む。
7時からは朝食と家事。慌ただしくならないよう、余裕をもって動く。
8時半から9時は、犬の散歩。
Taroが「1年後くらいにウィペットを飼いたい」と言っているので、ここではすでに犬がいる設定です。朝の空気のなかを一緒に歩く時間。
9時から10時半は、創造する時間。集中して、好きなことを書く。
10時半から11時半はジムでトレーニング。帰りにその日の食材を買って帰宅。
午後。昼食を挟んで、13時から13時半は犬の散歩、2回目。
13時半から15時は、インプットとアウトプットの時間。
15時から16時は、誰かの相談に乗る。話を聞くという役割を引き受ける。
16時から16時半は英語学習。
16時半から18時までは余白の時間。
近所の子どもを預かったり。近所のおばあちゃんの安否を確認しに行ったり。
合間に甘えっ子な猫とまったりしたり、おやつをつくったり、小説を読んだり。
18時からは家の中で軽く運動。バーピージャンプなどで心肺機能を高める。
18時半前から夕食の準備。
19時に食事をして、そのあとはTaroと一緒に犬の散歩、3回目。
こうして並べてみると、思うのです。
8時間寝ても、残りの16時間はあっという間に埋まってしまう。
専業主婦になっても、私はきっと退屈しない。
むしろ、かなり充実しているかもしれない。
子育てがある人と比べると、自由度が高いのは間違いありません。
でも、こんな暮らし方もひとつの選択肢として「あり」なのではないか。
ドラマを見ながら、そんなことを考えていました。
お金の話は、また別の機会に。
今回はただ、「もしも、こんな生活だったら」という静かな妄想の記録です。
Text / 池田園子
【関連本】『夫を社会的に抹殺する5つの方法』
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