変わりゆく関係性を受け止める

「TAROと同居することにした」と話したとき、とある友人に「一年後には別々に暮らしてそう(笑)」と言われたことがあります。彼女は私の本質を知っている分、そのコメントは納得できる内容で、私も「あり得なくはない」と笑って返しました。

関係性が変わっていくのは自然なことです。TAROとは4年以上一緒に過ごすなかで、関係のかたちは変わってきました。私たちは日々細かく変化している。考え方も、興味関心も、抱えている課題も、体調や心の状態も、そして他者との出会いも、移ろい続けています。

だからこそ「ずっと一緒にいること=理想」とは定義していません。私自身から「ほかに好きな人ができたから別れたい」と言うことは、おそらくないでしょう。今や完全に「恋より米」な女ですから。恋愛よりもごはんに興味津々。こう書くと「枯れてるわあ……」と思わなくもないですが、食べるために生きている食ファーストな自分は、そう簡単に人を好きになることがないからです。若いときは恋も米も両方手に入れたくて貪欲でしたが、40手前になった今は米だけ欲しい状態になってしまいました。

一方、彼が「好きな人ができたから」という場合には、私はその変化に抗いません。人の気持ちは変わるのが自然であり、否定したり拒んだりしたくないからです。気持ちのない相手と無理に一緒にいることほど不自然なことはないとも感じます。

基本的に、人に執着せずに生きているつもりです。30代前半のころ、複数の人と遊んでいた時期がありました。2年ほどして、その在り方に違和感をおぼえ、すべての関係を自ら終わらせたことがあります。「自分の考え方が変わり、在り方を変えようと決断した」と一人ひとりに伝えました。音信不通になるような終わり方ではなく、それぞれと向き合って、自分の心のモードの変化を言語化したのです。真面目か。でも、これが私なりの誠意と礼儀の示し方でした。

そんな過去もあって「人間関係は変化するのが自然」と見ています。関係性に限らず、人生そのものも変化の連続です。そのなかで、自分の心に嘘を吐かず、相手の変化も祝福しながら、日々を穏やかに過ごしていけたらと願っています。

Text / 池田園子

【関連本】『人間関係に「線を引く」レッスン

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