
パートナーがほしい、そう思っている日本人はどんどんと減っていると聞く。相手がクソだったりすることあってそもそも恋へのときめきが不毛に映っている世界線なのかもしれない。
好きになれば利用され捨てられる、あるいは傷つくだけでメリットがないと感じている人も多い。相手が好いてくれるから付き合うことはあっても自分が好きになってどうしても付き合いたいと思ったことがないという人もいる。一生一人でいるのはいやだから相手が好きというなら一度くらい結婚してみてもいいというひとも自分の周りでは一定数いる。
今挙げたパートナーシップどれもうまくいくわけがない。結婚というものは良い恋愛の延長線上にある。他人とパートナーシップを築けない人がいい結婚生活など送られるはずがない。目の前のひととパートナーシップを築けないその問題は、写し鏡であると言う認識がなければ必ず人を変えて同じ問題に遭遇する。それはあなた自身のクセというか習性というか抱える問題であるかもしれない。
過去の恋愛や結婚について上手くいかなかった場合に、すべてが相手のせいとする人は全く成長がない。もちろん相手のDVや浮気やその他もろもろの犯罪行為であれば相手が100%悪いこともあるだろう。うまくいかない多くはお互いが問題が起きて乗り越えられなかったわけだから、お互いに責任があるはずである。とするとうまくいかなかったパートナーシップを振り返ることには大きな意義がある。
その振り返りにはあなたを成長させる種が眠っているのだ。その種を金のように価値ある財産と理解するのか負の遺産として葬り去るのかはあなた次第。過去の関係において得るものはないと切り捨てれば、次に付き合うパートナーともうまくはいかないだろう。
結婚さえしていなければ何人と付き合ってもよいルール。どこかでとてつもないチャンスが巡ってくることだってあるだろう。誰が見てもいいパートナー。今生のめぐり逢いの中でどう考えてもこれを逃すのはもったいない、ということだってある。
しかし、日々自分を磨いていなければそういうどストライクのボールも間違いなく見逃しか三振かになるだろう。生きていればチャンスが巡ってくる。しかしそのチャンスはぼーっと生きてては活かせない。お付き合いが仮に始まったとしても自分の中にある問題が解決していない&課題に向き合う覚悟がないならまた独りに舞い戻る。
そもそもパートナーから与えてくれることを待つひとは多い。パートナーへの不満は「〇〇してくれない」がほとんどを占める。この構造は基本的には自分の善意が等価交換以上の施しを相手に望んでいることに他ならない。まだ自分から相手に与えているのなら救いようがあるが、そもそもあなたから相手に何を与えたのだ、という人もいる。損得勘定、言葉の契約で縛り、結婚という法律で縛りたがる現代ではパートナーシップそのものの解像度が低い。
そもそもパートナーシップとは無償の愛と言われることからして贈与の範疇である。ここを間違えているから、こんなにも好きなのに応えてくれないなら殺してしまおうとストーカー殺人が起き、性愛に発展すればタダでヤラせて損したと憤り、パートナーシップに絶望すればアイドル推しやホストやキャバクラ推しが始まる。
贈与であるのだから相手がたとえ応えてくれなくともやむなし。その贈与を受け取ってくれたのならばその次のステップは「どうすればふたりが時には一体となり、でも依存せずに幸せに生きられるか」を考えることで進んでいく。ここには以心伝心はない。言わねばわからず感じ取れと強要するのは暴力に等しい。
ましてや不機嫌さを相手に向けて相手をコントロールしようとするのはご法度である。そもそも不機嫌さというのは不機嫌になる人が相手をコントロールするために選んだ結果なのだ。ただ単に「こういう言動はやめてほしい。なぜなら~」と伝えてしまえば済む。
それが伝わらなければ相手の問題だが伝えてもいない場面で「こんなこと言わなくてもわかるでしょ」「察してよ」「常識的には〜」などと言うがふたりは別人。同じ脳を共有していない限り分からないし、あなたとパートナーの常識もそれぞれ違うのだ。どれだけ好きになったとしても同床異夢。他人だからこそおもんぱかるデリカシーを持ち寄る必要がある。
いつも言葉の中に生き、法律でしばり、損得勘定の中にいる人にはもはや良いパートナーシップは築けない。贈与する余裕の中からしかひとは幸せの門を開くことはできない。なにも難しいことはない。たくさん稼いでないと余裕が身につかないわけではなくて、コンビニに入りパピコを買って2本のうち半分の1本を大好きな人に「食べる?」と分け合う。これだけで贈与は成り立つ。なにも難しいことはない。
過去のあのお付き合いで自分ができることは何があったのか。私は悪くない、そう思うならずっと一生独りでいなさい。自分のクソさを認めて修正し成長したものにしか、そして贈与をいとわないひとにしか、ふたりでいることの幸せは享受できないのである。
Text / Dr.Taro
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