Aestheticな世界を見続けていたら、自分の中の何かが変わる(かもしれない)

SAVOR LIFEを卒業させていただくにあたり、締めくくりに2025年末、自分の中に発生した「兆し」をお伝えします。

来年も”stay cosy”の意識、これは連載を始めた頃から私の元気の秘訣で、周囲に伝えるセルフケアのコアメッセージであることにこれからも変わりはないでしょう。

でももう一つ、SAVOR LIFEに通じる美学であり、感性を磨く「訓練法」のようなものを、私なりに生み出しました。

街に出たり、旅に出たり普段と違う景色を見に行くために身を置く場所を変える行動はわかりやすい一手ですが、家以外の別の場所にいたら叶わない理想でしょうか?

それはもちろん有効ですが、実はそんなことはない、と思います。家ベースの生活でも、日常の中で、たとえば新しく買ったものを試してみる時、作った食べ物をしっかり五感で観察し、味わったりする時などに「見方を意識する」だけでも違うようです。

ちょっと魔法めいた、見る場所、身を置く場所を変えてみる意識。一緒に探求してみませんか。

これは魔法?英語圏ネット頻出語 “Aesthetic”と私の解釈。

ファッションから、誰かの生活vlogから、SNSの投稿写真から、健康商品の広告から、あるいは商業施設を歩いているときの店頭から、空間から。

あらゆるものから感じられる「Aesthetic」な世界は、私が言葉にするなら、洗練と癒やしのあいだ、色で例えるなら、ベージュと白のあいだのような感じです。

日本の広告に書かれるカタカナ語の「エステティック」は痩身の解決手段的で、美容の施術を受ける「エステ」と頭で結びつくので、英語の「Aesthetic」とぴったり結びついていないことが、私が興味深いと惹かれたポイント。奇妙だなと思いながらも、今、もっとも魅了されている言葉です。

ここからがセルフケアにつながる魔法的な話ですが、ちょっと背伸びをしてでも身を置く環境、持ちもの、目にするメディアなどを「Aethetic」に傾けるという意識をしていたら、安心さ、穏やかさ、じんわりと幸せ感が増してきた気さえするのです。

今現在はファッションタウンが身近な都会生活をしている私は、1日1度くらい、街の店頭やカフェなどで「Aetheticだな」と思う空間に接点があり、現にそんなアイテムを身に着けたり、「Aetheticな世界観」の発信もしたりしている女性関係にも恵まれているので、不勉強な私はふむふむと観察を続けてみるつもりです。

たとえばセルフケアは、同じ時間に起き、同じ行動導線をとり、同じケアアイテムを使っていても、ルーティンの中で自分を満たす工夫ができていれば、どこで暮しても無敵のスキルとなるでしょう。

それと同じように「Aestheticな世界」を見続けていたら、世の中を美しく捉えるスキルや、衣食住の中に伝統的に存在していたもの、文化や季節風習の中に美学を見出すスキルも、自分にインストールされてゆくのではと思っているのです。

2026年は、発信の中でさりげなくAestheticな何かを表現するということにチャレンジし、私自身が発信力を増していき、自分磨き(美容ではなく、自分を高めるという意味で)も怠らないでありたいと考えています。

私たちを安心させ、癒やしてくれる「Aestheticな世界」はケアやセルフケアとも密接に関連し合っていると捉えているので、人を癒やしたり、お世話をしたり、見た目や内面を整えてくれる、文字通り「Care」の産業に関わる人たちの言葉や、彼らから受けるサービスを、お客様としても取材者としても大切にしていきたいと思います。

おわりのご挨拶

今回が私の最後の連載になるため、年末年始を問わない「よい一日を」「よい週末を」というご挨拶で締めくくらせていただきます。
繰り返すよい1日、よい週末が、よい1ヶ月へと積み重なっていきます。

みなさんそれぞれに持つご家族の環境、職場の環境がありますが、冬に特有な不調として現れたら、残念ながら自分への愛情不足。感染しやすい環境は仕方がありませんが、しっかり自分をケアできていなかった成績表として、しっかり受け止め、休んで養生しましょう。

出張や旅時の健康管理も、自分の選択、行動次第です。安宿からホテルまで経験してきた私も、普段の日から、朝、別の場所で目を覚ます自分のこともイメトレしながら生活することで、柔軟に環境に適応しながら、体を守れる強い自分が生まれたように思います。どんな本に学ぶよりも、まず自分の積み重ねた知恵と感性に感謝した2025年でした。

まもなく年末が近づきますが、読者のみなさま、自分にも、まわりにもケアフルな2026年をお迎えください。

Text / Anna Koshizuka(ゆる社会活動家/ケアライター

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