
北川景子さん主演の『ナイトフラワー』を鑑賞。予告編を見たときから心に残り、何ヶ月も前から観たいリストに入れていた一本です。北川さんの新しい一面を見たいという思いが鑑賞の大きな動機でした。スクリーンに映る彼女は、薄メイクでもまばゆいほどの美しさを放ちながら、これまでにない役柄に挑む姿がとても印象的でした。
劇中で北川さんは、借金を残して消えた夫に代わり返済を続けながら、ふたりの子どもを育てる母親を演じます。インナーカラーの髪型や生活感のにじむ表情が従来のイメージとは大きく異なり、新鮮さがありました。私生活でも二児の母。重なる部分の多い役だったのではないかと想像します。
物語は、公的支援を受けられず困窮した主人公が、追い詰められた末に違法薬物の売人になるというブラックなテーマ。そこで出会う女性格闘家と手を組み、危険な世界に足を踏み入れていくのですが、その過程で揺らぐことのない「子どもを守る」という軸が丁寧に描かれています。
終盤には、逮捕や報復を予感させる緊迫したシーンが続き、息をのむ展開が続きます。しかし、物語は悲劇に寄りすぎず、ふっと脱力できる穏やかさのなかで締めくくられます。
薬物取引という、自分とは無縁の世界を覗き見る感覚があり、監督が丹念に取材を重ねたことが伝わってきます。知らない世界へと2時間トリップさせてくれる、印象深い作品でした。
Text / 池田園子
【関連本】『ナイトフラワー』
毎日をもっと楽しむヒントをお届けします。
「SAVOR LIFE」では、生活をより豊かにするためのアイデアや情報を発信しています。会員様限定のお知らせや限定コンテンツをニュースレターでお届けします。ご登録ください!
「SAVOR LIFE」では、生活をより豊かにするためのアイデアや情報を発信しています。会員様限定のお知らせや限定コンテンツをニュースレターでお届けします。ご登録ください!


