久しぶりに、恋愛相談のようなものを受けた。
相手に送ったメッセージが既読にならないとか、「この表現で送っていいと思う?」とか。そんなやりとりを聞きながら、「ああ、恋ってこういう感じだったな」と、はるか昔の自分を思い出した。
誰かに意見を聞かずにはいられない感じ。
自分のなかで答えは決まっているのに、それでも一度、誰かに投げてみたくなる、あの感じ。
正直、私に聞いて意味あるのかな、とも思う。私は当事者じゃないし、お相手の気持ちもわからない。同一条件でもない。私の「いいと思うよ」が当たりか外れかは知らない。結局、選んだ道を正解にしていくしかないのに。それでも相談はやってくる。

たぶん、答えが欲しいわけじゃなくて。
背中を押してほしいだけ。
自分の選択に、自信のヴェールをかぶせてほしいだけ。
最近は、うんうんと話を聞くようにしている。どう思うか聞かれたとき、考えを述べる。それで十分なんだと思う。
そう思っていた矢先、今度は私自身が人に相談した。恋愛ではなく、会社のこと。自分のなかでは結論は出ている。でも、それを経験してきた人に、「あなたならどうしていましたか」と聞いてみたくなった。
話してみて、はっとした。
ああ、自分も同じことしてる、と。
答えを探していたわけじゃない。
「いいと思うよ」と言ってほしかっただけなのだ。
相談されて、相談して。
久々にその両方を同時に経験して、相談とは人生に必要な行為だなと思った。
誰かの声が欲しくなるときがある。
その一言で、踏み出せることが、たしかにある、気がしている。
Text / 池田園子
【関連本】『おこさま人生相談室』
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