「あるものを大事にする」「あるものを生かす」。あるときから、そんな考え方を自分の生活の中で大切にしてきました。持っているものに目を向け、無理に新しいものを求めない。その姿勢は、暮らしの指針として自然と身についていました。
けれども、ある出来事をきっかけに、仕事ではその考えを少し忘れていたことに気づかされたんです。
私が役員を務めるプレスラボのホームページは、2018年から2019年頃にWordPressで構築されたものです。大きな問題はないものの、使いづらい部分があり、大胆な変更はしにくい。WordPressは進化を続け、より直感的に操作できるようになっているため、どうしても古さを感じてしまう部分がありました。
そこで、別の直感的なサービスを使ってつくり直そうかと考え、実際に途中まで進めていたのです。しかし、当然ながら新たな費用がかかります。決して高額ではないものの、新しい箱をつくれば、その認知も一から築かなければなりません。
ちょうどその頃、読んでいた本の中で「今あるものを大事にする」という言葉に何度も出会いました。別の記事でも書いたのですが、その言葉が頭の中で反響するように残っていたのです。

そして、はっと思い浮かんだのが、プレスラボのnoteでした。
プレスラボは、note社の制作パートナーとして、企業のnote proの立ち上げやコンテンツ制作を支援しています。私たち自身もnoteを活用し、ニュースやお知らせを発信する場として運用してきました。ただ、それを「ホームページ」として捉えたことはありませんでした。
けれど、よく考えてみると、noteは非常に使いやすく、検索にも強い。AI時代においても見つけてもらいやすいという大きな強みがあります。そして、プレスラボのnoteにはすでに一定のフォロワーがついている。
——あ、noteを使えばいいじゃない。
そう気づいた瞬間、視界がぱっと開けたような気がしました。すでにあるものを生かさない理由はありません。むしろ、それを最大限に活用することこそ、私たちらしい選択なのではないかと思えたのです。
そこから、noteをホームページのように活用するためのカスタマイズを始めました。現在もアップデートの最中ですが、毎週金曜に配信しているポッドキャストの紹介やサービスの詳細などを追加し、コンテンツを充実させています。
新しくつくるのではなく、すでにあるものをより良くしていく。その発想に立ち返ることができた出来事でした。
暮らしの中で大切にしてきた価値観は、仕事においても変わらず指針となる。今あるものに目を向け、それを生かし切る——この姿勢を、どんな瞬間でも忘れずにいたいです。
Text / 池田園子
【関連本】『今あるものに気づきなさい』
「SAVOR LIFE」では、生活をより豊かにするためのアイデアや情報を発信しています。会員様限定のお知らせや限定コンテンツをニュースレターでお届けします。ご登録ください!



