大事にしてくれる人を、大事にできていますか?

母の言葉がときどき胸の奥で響きます。
「自分を大事にしてくれる人を、大事にしなさい」

簡単なことのようなのに、どうしてこんなにも難しいのか。距離が近すぎると、存在が当たり前になって、ありがたさを忘れてしまう。それが私です。

「自分を大事にしてくれる人」とは誰だろう?
真っ先に思い浮かぶのはパートナーのTAROです。

彼は私の良い面だけでなく、嫌なところや欠点、人としてよろしくないところまでも受け入れてくれています。
それらを否定するのではなく、改善できる部分は変えていこうと、前向きで建設的な姿勢を持って向き合ってくれます。
表面的な好意や一時的な感情ではなく、私という人間全体を見てくれていると感じます。

衝突は何度もありました。
喧嘩を売りにいっているわけではないけれど、その火種をつくっているのはすべて私です。

率直すぎる言葉、感じの悪い態度などが、繊細な彼の心を少しずつ、あるいは深く削ってしまう。そして、結果的に彼を傷つけることが何度もありました。

仕事相手に気を遣う言葉を言えても、一番大切なはずの存在に気を遣えないのは、人としていかがなものかと思います。でも、繰り返してしまう。

そんなことがあったのちに、母の言葉を思い出すのです。
「大事にしてくれる人を、大事にしなさい」
……ああ、またできなかった。TAROはできているのに、私はできていない。

近すぎる存在だからこそ、当たり前のように思えて、感謝や配慮が後回しとなり、同時に自分の至らなさを棚に上げてしまう。気づくたびに、これは「当たり前ではない」「相当に恵まれているのだ」と認識改めへと立ち返っています。

そして、こう言い聞かせます。
「限られた時間、私を大事にしてくれる人を大事にして生きていきたい」

「自分を大事にしてくれる人を、大事にしなさい」
これは私の箴言のひとつです。
それを心に唱えながら、自分を少しでもましな人間に育てていく日々。

Text / 池田園子

【関連本】『自分の変え方

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