「打ち水」関係の話。3度目です。打ち水にはまってるのね、と温かい目で見ていただけたら幸いです。
より快適に打ち水できないか? を日々考えていて、先日トタンバケツを買いました。柄杓も一緒に。

しばらくの間、お風呂の残り湯を桶や鍋、ボウルなどに移し、桶は玄関の外に、鍋などは室内に置くという方法でやりくりしていました。新たにものを買わずに既存のものでなんとかできる一方で、この方法はどうにも手間がかかります。
運ぶ途中で水をこぼしたり、何度も出入りするうちに扉を開ける回数が増え、外から虫が入り込むリスクもありました。扉の開閉はなるべく少なくしたい——そう思うようになったのです。
さらに、使用後に鍋やボウルを洗う手間がかかり、洗う水も必要になり、それも結局は水の無駄遣いではないかとも考えるように。やっぱり、大量の水を保管できる道具が必要だと思い至ったのでした。
プラスチックのバケツは軽いけれど劣化しやすく、見た目も好みではない。そこでトタン製のものを探していたところ、堀川通にある「倉日用商店」で理想のものを発見。バケツには竹製の柄杓がさしてある。
「水を撒くのに使える道具で、外に置きっぱなしにしても構わないもの」は手元になかったので、併せて柄杓も購入したのでした。寺社の手水舎に置いてある柄杓を自分が所有することになるとは思っていませんでしたが、違和感はありません。

お風呂から上がったらバケツに残り湯をたっぷり汲み、玄関の外まで運びます。持ち手があって運びやすいおかげで、水をこぼすこともありません。一度の移動で済みます。水は十分な量が入っているので、翌日夜までもちます。
そして、1日を通して柄杓で水を撒く。柄杓1杯に入る水はそう多くないので、一度に5〜6杯以上は撒きます。
自宅の敷地内は縦長の駐車場があり、日陰部分が多く、まだ車を置いていないので撒けるスペースが豊富。高さをつけて大胆に撒きます。撒くというより、水を天に打ち上げる感覚。その瞬間、太陽光に照らされた水の玉が輝き、美しいまま消えていきます。刹那的なキラキラした玉を眺める時間がささやかな楽しみです。
打ち水をしない季節はバケツを丸洗いして乾かして、室内に入れて一時的な収納に使う予定。バケツと柄杓は日々の暮らしをらくに、楽しくしてくれる道具でした。
Text / 池田園子
【関連本】『暮らしのアイデアスイッチ』
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