
映画『爆弾』を観ました。『8番出口』以来、約2か月ぶりの映画館。どちらもコウダプロの朝礼でメンバーが話題にしていた作品です。自分と縁のある人が「面白かった」と語るのを聞くと鑑賞の動機になります。
主人公は、都内各所に仕掛けられた爆弾の存在を“霊感”をもとに語る中年男性・スズキタゴサク。演じるのは佐藤二朗さんと知って「これは観たい」と思いました。孤独と貧困の中で生きるスズキが、取り調べ室で事件の実行犯として追及されていく。彼が主導権を握り、取り調べ官を翻弄しながら進む会話劇には、緊張と底知れぬ不気味さが漂います。佐藤さんの怪演に圧倒され「観に来てよかった」としみじみ感じました。
観ながら浮かんだのは、社会の中で見捨てられたと感じた“無敵の人”が、ある瞬間に破壊へと向かう現実です。その痛みや孤独は、決して他人事ではない。どんなに気をつけていても、私たちはそうした出来事に巻き込まれる可能性がある――。
そしてもうひとり、言及しておきたいのは、スズキに気に入られる警察官を演じた染谷将太さん。彼の演技には独特の色気があり、目が離せません。2時間20分があっという間に感じられる、濃密で贅沢な時間でした。
Text / 池田園子
【関連本】『爆弾』
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