1日=1,440分。1分の長さを意識して生きる

「1日」は「何分」ですか?

そう聞かれて即答できる人は少ないかもしれません。1日を1分単位で表現したり、意識したりする機会はあまりないからです。

答えは「1,440分」。

私が1日は何分なのかを知ったのは、『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』を読んだときです。

1,440分という数字について、けっこうあるなあ……と思いました。

ただ、そんなにたくさんの時間を与えられているのに、「時間が足りない」と思うのは、無駄使いしている時間が多いから、非効率なことをしているからだと反省もしました。

そのときから、1分という単位を意識して動くようにもなりました。「今から1分あれば何ができるか?」視点を持つのです。

1分あれば、とくに家事関係はいろいろなことができます。

洗濯機を回したり、洗濯物干しから衣類を外したり、テーブルを拭いたり、野菜を洗ったり、猫のフードや水をセッティングしたりは、1分あれば十分です。

コーヒーメーカーや電気ケトルをセットしたり、携帯する水の用意をしたりするのも、1分で事足ります。

とはいえ、1分でできることは限られますし、1分のタイマーをかけて行動するわけでもありません。

1分よりも、ある程度まとまりを持った時間、「5分」という単位で考えてみます。

たとえば、パートナーが食事を作ってくれる日があり、できあがるのを待っているとき。「あと5分でできるよ」と言われたら、その5分をぼーっと待つことはしません。

その間に洗濯物を取り込んだり、メールやメッセージを返したり、記事に添える画像を選んだりと、ひとつ以上は何らかの行動をとります。

5分あれば洗濯物はあるべきところに片づき、複雑な内容でなければメール類は数通返せて、画像は選択に加え圧縮作業も済ませられます。

電車での移動時間が5分発生したときも無駄にはしません。

本を読み進めることが多いですが、メールやメッセージを返すこともあります。

返すのに時間を要する内容、PCからでないと返信しづらい、膨大な資料を確認する必要のある内容は、二度手間になるので後回し。

ぼんやりする時間もとりつつ、命にも等しい時間を有意義に使うべく、1分1分を大事に過ごしていきたいです。

Text / Sonoko Ikeda