歩く時間の一部は仕事の時間になっています。良くも悪くも。
たとえば、歩きながらAIに依頼をして書類のたたきを作成してもらったり、メールやメッセージの返信文を書いてもらったりしています。「あとで返信しよう」というやりとりの内容を声に出して入力し、文面を整えてと指示を出すのです。帰宅してPCを開き、微調整して送信。時間は大幅に短縮されます。
部屋でじっとしているとき、AIに壁打ちを依頼することもありますが、歩きながらの活用も多いです。AIとのやりとりは生活の一部であり、仕事の一部。
もともと私の仕事はオンとオフを明確に切り分けられるようなものではありません。外に出て見たことや感じたこと、インプットしたことが仕事に結びつきやすいので、生活のなかに仕事が入っている、という感覚。

今やAIの存在は大きいです。AIのない世界には戻れない、とはっきり言えます。自分で一から文章を書くことはほぼなくなり、文字起こしも任せてしまっています。素材とプロンプト次第で、私がつくるより遥かに優れたものを瞬時につくってくれたり、整えてくれたりするのですから。
ただ、ここまでAIが生活に入り込むと「果たして自分で考えることができているのか」という不安も生まれます。AIとやりとりする前に、AIのない環境で考える時間を確保し続けなければならないと感じています。
AIに相談すると、答え的なものが即答されます。それだけに、自分の頭を使わないことに慣れてしまう危険もある。だからこそ、まずはアナログな場、ペンと紙を前に思考し、自分で問いを立てた上で、AIと向き合う。自分の思考を前提にして相談相手になってもらうのです。
AIとの付き合い方は、今後も考え続けなければならないテーマ。便利さを享受するのと、依存するのとはまったく異なります。自分の思考をどう守るか。そのバランスを探ることも、自分なりの課題になりました。
Text / 池田園子
【関連本】『アフターAI』
こちらの記事もAIとの付き合い方を考えるに、とてもいいと思うので紹介しておきます。
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