「すぐ忘れる」って得なこと

6月にポルトガル郷土料理教室で知り合ったご近所の女性がいます。彼女が夫の駐在の関係で秋に出国すると聞き、その前にランチができたらと思い、軽く声をかけていました。すると忘れたころ、突然具体的な日程の提案が届きました。

美味しくて、楽しい数時間をともに、一度きり過ごしただけ。取り立てて印象的なキャラクターではない私と、再び会いたいと思ってくれているかどうかも分からず、期待もしていなかったので、返事が来たときは意外な感じも。

急に予定が生まれ、行きたかった北野白梅町の「LEON」で、美味しくて楽しい時間を過ごせたのは思いがけない幸運でした。生パスタが売りのイタリアンです。

人への誘いや声かけは、送ったあとに忘れてしまうほうが、得をすると感じています。待つ間に「なかなか返信が来ない。嫌われているのでは」と意味のないことを考えるのは、生産的ではない。

プライベートでの出来事を「すぐ忘れる」「覚えていない」ことが多い私は、記憶力に難ありだと心配になる一方で、ラッキーかもしれないとも考えています。

Text / 池田園子

【関連本】『すぐ役に立つものは すぐ役に立たなくなる

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