「家にある調味料だけ」で鍋料理を楽しむ。

藤井恵さんの『藤井ちゃんこ ― 5つの鍋の素で、毎日食べてもまた食べたい!』は、冬の鍋時間を楽しいものにしてくれる1冊です。鍋の素を買うのも楽しいですが、家にある調味料だけでおいしい素はつくれるのです。

各社から魅力的な鍋の素が次々と出ていて、私も試すときはありますが、1袋300〜400円ほど。それが重なれば、ひと冬で何千円にもなります。一方、この本の方法なら、家にある調味料で1回あたり数十円。しかも感動するほどおいしいので、リピートしない理由はありません。

本書で紹介されている鍋の素は、塩鍋・醤油鍋・甘じょうゆ鍋・みそ鍋・辛みそ鍋の5種類。たとえば塩鍋の素は、塩大さじ1/2、生姜1かけ、昆布5g、酒1/2カップ。これに水1カップを加え、具材を入れて煮るだけ。醤油鍋も、醤油大さじ1、塩大さじ1/2、みりん大さじ1、昆布5g、酒1/2カップに、水3カップを足すだけで完成します。どれもシンプル。

さらにうれしいのは、レシピが「少ない材料で成立する」こと。味噌鍋には、鶏もも肉・かぼちゃ・長ねぎの3つだけで十分おいしい例も載っています。ちゃんこと聞いて想像するような多種多様な食材は必要ありません。冷蔵庫にあるもので、気軽に鍋ができる。この身軽さこそが、この本の魅力だと思います。

鍋の素はつくり置きもでき、添加物を避けられ、コストも控えめ。野菜もたっぷり食べられて、毎日でも飽きません。1年前に出会ってから、今年の冬も変わらず活躍している、頼れる鍋レシピ本です。

Text / 池田園子

【関連本】『藤井ちゃんこ

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