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そのうち書かなくなる日常

この週末、なんだか英語ばかり話していた。意識していたわけではない。たまたま、と言うのが近い。けれど振り返ると、金曜日から日曜日まで、なにかと英語を話していた気がする。木曜日の夜、隣に住む東欧出身の奥さんから連絡が来た。子どもの学校で急にエプ...
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「これしかない」を待つ人たち

「え、2カ月? テーブルなしで?」思わず聞き返してしまいました。実は、その話を聞く前に一度、引っ越してきたばかりの家におじゃましたことがありました。まだ家具はほとんどなくて、あったのはスツールみたいな椅子がいくつかだけ。「まだ家具がそろわな...
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人は、育て直せるのだろうか

AmazonPrimeで、気になる作品を少しずつ観ています。身支度をしながら。洗濯物を干しながら。ひとりでお昼ごはんを食べながら。ささやかな楽しみです。先日見終えたのがドラマ『夫よ、死んでくれないか』。なんて強いタイトル。一度聞いたら忘れな...
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命をつなぐ、ということ——映画『たしかにあった幻』

河瀬直美監督の『たしかにあった幻』(2026年2月6日公開)。観る者の心を揺さぶる本作は、小児臓器移植という重いテーマと、失踪という個人的な喪失を、主人公コリーの視点を通して丁寧に紡ぎ出しています。コリーは、スペインで臓器移植医療を学んだ医...
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夜の自分を、潔く諦めてみた

先月、さとゆみさんのブックレビューをきっかけに、『神・時間術』を手に取りました。私はときどき「さとゆみ買い」をします。さとゆみさんのブックレビューを読んでいると、「あ、これ読みたい……」となって、購入ボタンをそっと押している。今回も、まさに...
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もし私が、子なし専業主婦になったら

『夫を社会的に抹殺する5つの方法』というドラマがあります。先日AmazonPrimeで見つけて、家事や食事の合間に少しずつ観ていたのですが、気づけばシリーズ1、2、Re:vengeまで、すべて見終わっていました。物語の中心にいるのは、専業主...
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つるっとする記憶

週末、京都にも雪が降りました。京都市内でも、深いところでは6センチほど積もったそうです。日曜日、私はいつものようにジムへ向かいました。敷地内にも雪が積もっていて、真っ白な地面に足跡をつけて遊んでしまうくらいには、きれいな景色でした。けれど私...
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切れなくていい道具の話

フルーツナイフとして使っていた、丸っこいナイフが、ついに壊れてしまいました。刃と柄の部分が、すぽん、と分離してしまって。それから、もう1週間が経ちます。直して使おう、とは思っています。思ってはいるのですが、「適切な修理店を探す」「持っていく...
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粕汁という、日常のごちそう

1月のある日。「日本酒サロン粋」に立ち寄ったときのことです。そこでいただいた粕汁が、驚くほどおいしくて。「粕汁って、いいなあ」身体の奥までじんわり温まるような、やさしくて、どこかクリーミーな味わい。その一杯をきっかけに、わが家では粕汁をつく...
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ここにいていい、と思えること

家を出たあとでした。靴を履いて、ドアの前に立った、その一瞬。近所に住む、アメリカ出身の彼が、私とTaroに向かって言いました。「Micasaessucasa」ミ・カサ・エス・ス・カサ。直訳すると、「私の家は、あなたの家」。意訳すると、「いつ...