小説

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加害と被害の境界が溶け合う。葉真中顕『家族』を読んだ

葉真中顕さんの最新作『家族』を読みました。本作は、平成を代表する凄惨な事件として広く記憶されている「尼崎連続変死事件」を下敷きにしたフィクション。多くの人物が“家族”として複雑に絡み合う構造は、あの家族乗っ取り監禁事件が持つ異様さそのもの。...
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村山由佳さんの『PRIZE―プライズ―』に没入。幸福な読書体験

村山由佳さんの小説『PRIZE―プライズ―』を読みました。2025年1月に出た作品で、村山さんファンや作家・編集者界隈はもちろん、直木賞や直木賞受賞作品に関心のある方々はじめ、多方面で話題を集めている印象。直木賞を獲りたくてたまらない売れっ...
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京都に来て、下村敦史作品ブーム

小説や作家との出会いも、人とのそれと同じで、運命的だと感じます。京都に引っ越した5月、そんな出会いがありました。引っ越し後は徒歩・自転車圏内のスーパーやドラッグストアをチェックし、好みのお店を探すのが恒例ですが、書店巡りもしています。近所に...
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「もし〜だったら」の空想話ができる数少ない人

突拍子もない、現実味のない空想話。小説を書くことを目的としたブレストとしては「いい」かもしれないけれど、日々の生活や仕事には役立たなそうな「もし〜だったら」の話。そんな架空の、傍から見ると「なんでそんな話で盛り上がってるの?」なお題で盛り上...