ブックレビュー

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犬・猫好きも文学好きも楽しめる『文豪と犬と猫』という幸福な1冊

『文豪と犬と猫 偏愛で読み解く日本文学』は、日本文学を愛するふたりの作家(犬派の文芸評論家・宮崎智之さんと、猫派の文筆家・山本莉会さん)による往復書簡形式の評論集です。夏目漱石、内田百閒、志賀直哉など、文豪たちが犬や猫をどのようなまなざしで...
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封じた記憶が呼び覚まされた。『YABUNONAKA』が開いた扉

『YABUNONAKA―ヤブノナカ―』(金原ひとみ)を読みました。本作は、10年前の性加害告発をきっかけに、複数の人物がそれぞれの視点から出来事を語る群像劇です。ある女性が「10年前に性加害を受けた」と声を上げたことで、加害者となった男性や...
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時間に追われない生き方

ライフスタイルブランド「OURHOME」の創業者・Emiさんの著書『今日から変わるわたしの24時間』を読みました。Emiさんは43人ものスタッフを抱える経営者であり、スタッフの9割は子育て中の女性。全員が原則16時半には退勤するという働き方...
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相手の行動の意味を自分の基準で解釈しない。

『身近な人間関係が変わる大切な人に読んでほしい本』は、英国の心理療法士フィリッパ・ペリーが書いた、人間関係の悩みを抱える人への処方箋のような1冊です。人付き合いで抱く負の感情に対し、自分がコントロールできる部分に焦点を当て、思考・行動・感情...
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話し上手は「区切り上手」なのかもしれない

情報過多の時代において、端的に伝えることは大きな価値を持つと感じています。単に長い話は聞き手の記憶には残りません。昔、学校の朝礼で先生の長い話を聞いて「つまらないな。早く終わってほしいな」と願うだけで、内容を覚えていない経験があります(失礼...
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変わらない習慣が教えてくれる豊かさ

心が松浦弥太郎さんのエッセイを欲するときがあります。夏に買っていた『なくなったら困る110のしあわせ』を読了しました。弥太郎さんのエッセイを昔から読んでいると、大切な習慣を長く続けていらっしゃることが伝わります。たとえば、夕食後に家族と散歩...
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『ビジネスに効く相撲論』が示す、仕事人へのヒント

『ビジネスに効く相撲論』を読みました。300年続く伝統文化・スポーツである相撲を通じて、ビジネスに生かせる姿勢や考え方を学べる1冊です。相撲が時代の変化に対応しながら存続してきた事実は、伝統と革新の掛け合わせであることを証明しています。一般...
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『死刑囚の理髪係』を読んで #夏の読書

『死刑囚の理髪係』を読みました。本書は、東京拘置所で「理髪係」を務めた著者・ガリ氏による、死刑囚や受刑者との日々を描いた記録です。著者は理容師資格を持っていることから、約2年半にわたり、死刑囚や受刑者の髪を切る刑務作業に従事しました。全国の...
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村山由佳さんの『PRIZE―プライズ―』に没入。幸福な読書体験

村山由佳さんの小説『PRIZE―プライズ―』を読みました。2025年1月に出た作品で、村山さんファンや作家・編集者界隈はもちろん、直木賞や直木賞受賞作品に関心のある方々はじめ、多方面で話題を集めている印象。直木賞を獲りたくてたまらない売れっ...
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村山由佳さんの『ラヴィアンローズ』で、村山熱に火がついた

5月に初めて下村敦史さんの小説『同姓同名』を手に取ってから、下村さんのミステリ作品にのめり込む日々が2ヶ月ほど続きました。ふと「ほかの作家の作品も読みたいモード」になり、思い浮かんだのが村山由佳さんでした。ミステリばかり連続的に読みすぎて、...