日本唯一のスロヴェニア料理専門店「ピカポロンツァ」へ

スロヴェニア料理を食べに行ってきました。いろいろな国の料理を食べ歩くのが好きで、高校生の頃に参加したトルコ料理試食会で、美食に感動したことを覚えています。あのときの好奇心が、今につながっているのかもしれません。

このほか、フルーツティー、自家製のパンもあります

訪れたのは「ピカポロンツァ」(スロヴェニア語で「てんとう虫」=“幸運”のシンボル)。25年前から同国出身のシェフと日本人の奥様が営んでいます。印象的なのはたっぷり使われたハーブ。香りがよいです。そばや大麦などの素朴な穀物、おふたりが美山で自家栽培した野菜も特徴。どれも美味しくて温かい現地の家庭料理。

スロヴェニアは、北はオーストリア、東はハンガリー、南はクロアチア、西はイタリアに接する中欧の国。このお店を訪問したのは、隣に越してきた中欧の家族の影響です。彼らの国の料理を食べたいと思い、京都内で検索するも見つからず、隣国スロヴェニアの店なら行きたいリストに入れていたではないかと思い出したのです。

食後、店主に訪問の経緯を話すと喜んでくれました。人との出会いが新しい興味や行動の扉を開くことがある。自分ひとりの世界では辿り着かない場所へ人が導いてくれる。そんなことを実感した1日でした。

Text / 池田園子

【関連本】『スロヴェニアを知るための60章

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