「ヘアレスキャット」専門書をつくりました。

先日「猫の本」を出版しました。

ヘアレスキャットと暮らしたい

猫の本といっても、ボリュームのある毛を蓄えた猫とは違う、「ヘアレスキャット」といわれる無毛猫の本です。

出版といっても、出版社を通さないAmazon限定で流通しているKindleとペーパーバックです。

そんな『ヘアレスキャットと暮らしたい スフィンクスとバンビーノがわかる本』ですが、制作の目的は「この猫種をもっと知ってほしい」というもの。

毛のない猫(厳密には多少ありますが、産毛レベルというか、皮膚は「桃」の表面のような感触です)の専門書なので、この手の猫が気になるという方にはとてもお役に立てる本になっていると思います。

猫アレルギーの人も一般的な猫よりは共同生活しやすい猫です(根拠は本書に)。

猫と暮らしたくても無理だと思っていた……という知人親子が手に取ってくれて「希望が持てました!」と連絡をくれたのがうれしかったです。

Kindle Unlimitedで読むか、Kindle本またはペーパーバックを読んでいただけると感激しますが、スフィンクスやバンビーノなど、ヘアレス猫が気になるという方が周りにいたら、こんな本あるよとご紹介いただけるのもありがたいです。

ヘアレスキャット専門書は、少なくとも日本にはまだありません。この本がヘアレスキャットの認知拡大に貢献できれば著者冥利に尽きます。

また、丁寧に監修してくださったガイア動物病院の松田唯院長への感謝もより示せるとも思います。

なお、本書の制作については、自分がバンビーノの雄「ぐら」と暮らし始めたのを機に、3月から制作に着手して形にするまで約4ヶ月かかっています。

取材・執筆は2ヶ月もかからず終えていましたが、本業で時間を取れなかったり、初のKindle出版を難解に感じて作業をずるずると先延ばしにしたりと、5〜6月上旬にかけて遅滞していました(人間らしい心身の動きですが反省)。

Canvaを使った表紙の制作は楽しかったです。デザイン素人ですが「ぐらのビューティ&エキゾチックな写真+ラベンダーのカバーで、こんなふうにつくりたい」といったイメージを探求するのが新鮮でした。

スピーディに動けば、構想から3ヶ月以内にリリースできていたことでしょう。ただ、今後自主制作をしていく上で、ひとつの事例となったのは喜ばしいことです。

同時に、力強い制作パートナーにも出会えたことは収穫でした。章扉、EPUB、ペーパーバック制作をご依頼し、とても満足のいくやり取りをしてくれて、良い成果物を仕上げてくれた「まめ」さんです。自身も『どんなに繊細な人でもスーッと気持ちが楽になるマレーシアのすごい思考法』などの著者でもあります。

自力でEPUB化を試みるも上手くいかなくて疲弊していたところ、「EPUBの制作をしてくれる人はいないか?」と自身も『失敗から学ぶ自己投資』をKindle出版している「力石あや」さんに相談したら、まめさんを推薦してくれました。

Kindle・ペーパーバック出版の素人に対して、適切な助言を惜しみなくしてくれる在り方にシェアの精神を感じました。

まめさんがケチな人とは対極にいる「人に与える人」であるのは明らかです。

困ったときは「こんな人いませんか?」「あなたのとこではどうしてますか?」と周りに聞いてみるものだなあと思います。

テイカーにならないよう気をつけなければいけませんが、お礼をしたり自分も何かしら貢献しようとしたりすれば、頼ることは嫌がられません。

出版を通して得たモノがたくさんありました。本書が私のKindle本・ペーパーバック第一号として世にあり続ける限り、これからも得るモノは多いと思います。

Text / 池田園子