生のハーブで淹れたお茶の美味しさにびっくりしました。
乾燥した茶葉で淹れるものとは香りの立ち方も美味しさも違ったからです。別の飲み物かと思うほどの衝撃でした。
ハーブティーを飲むことはありますが、常備している茶葉やティーバッグを使うのが当たり前でした。
そんな私がなぜ生のハーブでお茶を淹れてみたのかというと、とある道の駅で買ったバジルを使い切ることができず、野菜室の中でくたっとなりかけていたからです。
切ったトマトの上に散らして、亜麻仁油と塩こしょうで味付けして食べると美味しいのですが、もはやいきいきとしているとは言い難い見た目になったバジル。
食べ物を捨てるのは嫌。別の方法で生かすことはできないか? と考えて思いついたのが、生ハーブティーにすることでした。
洗ったバジルを2本(茎ごと入れています)急須に押し込んで熱湯を注ぐと、その段階で爽やかな香りがふわっと立ち上がるのを感じます。香りだけで既に美味しい。
すぐに色が出て、飲んでみると生っぽい味がします。生きた植物の秘めた水分を飲んでいる感覚でした。
今回130円で買ったバジル。少量で素晴らしい生ハーブティーができるのですから、一部は料理に使い、残りはお茶に使うつもりで買うのもいいなと思いました。
これからも生ハーブティーをときどき楽しんでいきたいです。
Text / Sonoko Ikeda