ふりかけは好きですが買いません。スパイスや塩、ゴマなど、自宅にある食材を組み合わせて、必要なときに都度自作しています。
「市販品はやみつきになるくらい美味しい」ことは分かっています。食べていた時期もありました。
ブドウ糖果糖液糖や還元水水あめなどの人工的な甘み、調味料(アミノ酸)をはじめとした各種添加物がふんだんに使われた市販品は、脳が「美味しい」と感じる構成で作られているからです。
でも、添加物だらけのものを買いたい欲求はなくなり、身体が本能的に求めているとも思いません。
とても美味しいのは確かですが、「それとは別枠」の美味しいふりかけは即席で作れるからです。
使うスパイスは、最近だとポピーシード(けしの実)やセロリシードです。
ポピーシードはオレイン酸が豊富で、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす、動脈硬化や心筋梗塞などの血管由来の心疾患予防などの効果が期待されます。
セロリシードにも共通するのは、代謝をサポートするビタミンB群やミネラル類(鉄、銅、カルシウム、カリウム、亜鉛、マグネシウムなど)が充実している点です。
加えてセロリシードには抗炎症作用もあり、日々ダメージを蓄積している肌にもいいと考えられます。
茶碗によそったごはんの上にこれらのスパイス、パウダー状のクリスタル岩塩、ゴマを適量かければ、“作りたて(ミックスしたて)”の新鮮なふりかけが完成します。
これがなかなか美味しくて、おかわりせずにはいられないくらいです。
栄養成分的にもよし、味的にもよし。「今、家にふりかけがない」という方は騙されたと思って試してみてください。
スパイスがなくても塩とゴマだけで十分なごちそうですよ。
Text / Sonoko Ikeda