イラストを描いて公開する、ノーコスト・ノーリスクな挑戦

イラストを描いてXに投稿し始めました。「始めよう」と決めた翌日に開始。

継続するために、ルールはシンプルにしています。

まず、今日はこのテーマで描こうと決めたら、下書きはせずに、白無地のA4用紙に万年筆「プレピー」でいきなり描き始めます。

思うように描けなくても線を足すなどして、味わいが滲み出ているように見せかけます。描き直しはしないということです。

それをスマホで撮影して明るさを調整し、Xに少量のテキスト+固定のハッシュタグを添えてアップします。

「Xに出すものだし、上手いイラストを見せないと」と力まないのが、無理なく続ける秘訣です。むしろ、脱力しています。イラストも10分前後で仕上げると決めています。

3日前に始め、ひとまず3日は続いたので、今度は30日続くことでしょう。

こういう「すぐ動く」につながる物事は、一定期間続くと自覚しています。

このメディア「SAVOR LIFE」も同様で、6月中旬から毎日、2ヶ月半続いています。自分の中に熱量の高さがあると、やり切れるのです。

しかし、なぜ突然イラストなのかというと、現状を変えたいという漠然とした思いをここ数年抱えていたからです。

10年以上、文章を書いたり編集したりする仕事をしてきましたが、業界に人が増えすぎたなかで、そろそろ別の仕事もしたいし、できることを増やしたいし、手持ちのスキルや経験を生かしてコンテンツを作る活動は続けたい、と考えるようになっていました。

そんななか、3月末に契約した24hジム(エニタイムフィットネス)に、5月初旬からは毎日通うようになり(もとをとっています)、ときどき「ここで経験すること、目にすることは“ネタ”になるなあ」と感じていたんです。

「#毎日エニタイム」とハッシュタグをつけて、エニタイムでの人間観察記や気づき、筋トレネタなどをイラスト+少量の説明用テキストでコンテンツ化し、それが上手いこと注目されるようになれば、新たな仕事にもつながるのでは?

そんな下心を多分に含んだ小さな野心を持ったのが1週間ほど前でしょうか。

個人でも会社でも、この世界で生き残っていくには、新しいことに挑戦する必要があります。

たとえ、そのチャレンジが花開かなくても死ぬわけではありません。それに、描きたいイラストを描いて投稿するだけのこの取り組みはお金もほぼかかりません。

それなら、やればいいだけです。ノーコスト、ノーリスク。

しばらく続けていくつもりです。小さな挑戦を細く長く続けてみる試みを。

Text / Sonoko Ikeda