衣服のしみはお湯で即落とす

新川帆立さんファンからは「なんで今?」とつっこまれそうですが、ここ数日『元彼の遺言状』を読んでいます。

第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品(2021年刊)で購入していたのですが、気になる本をどんどん買ってしまうくせがあり、手をつけるきっかけを失い、本棚へ大切に収納していました。

でも、先日「今、これを読みたい!」という思いが急に高まって手に取ると、面白すぎて夢中に……。新川さんの最新作も含め、チェックせずにはいられない作家さんのひとりとなっています。

さて、私も「元彼」について短文ですが綴ります。題して「元彼の知恵袋」です。

某元彼は家庭的なことにとても詳しく「お母さん」「おばあちゃん」のような一面も持つ人物でした。

そんな元彼が教えてくれて、今も生かしている生活の知恵があります。「服を汚してしまったときの対処法」という、うっかりな私が生涯使い続けるであろうTipsです。

やり方はとても簡単で、調味料や油を飛ばすなど何らかの理由で汚れた衣服の汚れ部分にお湯をかけるというもの。

お湯で固まる性質を持つ血液などは別として、食材系による汚れは脂を含むことが多いため、皮脂を浮かび上がらせるお湯のほうが水よりも汚れを落としやすいようです。

私の経験上、お湯だけでも十分落ちることが多かったですが、それでは足りない場合は台所の洗剤(食器洗い用)や中性洗剤を指で汚れ部分に馴染ませ、そこにお湯をかけます。

これだけで、しみがなかったかのようにきれいになります。特に明るい色の服はしみが目立ちます。

気に入って買った服は長く使いたいので、しみができてもすぐに消して使い続けたいと考えています。

ネットを見ていると、小学生の女の子が「しみ抜き」というテーマで研究発表したレポートがありました。

拝読していると、構成やしみの分類、追加の実験など全体的に見て、なんて優秀な子なんだろうと驚きを禁じ得ません。皆さんも目を通してみてください。

ただ、「しみ抜きにお湯作戦」というのは、意外と知られていない方法なのかもしれません。

クリーニングに出すとなると時間が経過し、しみは落ちにくくなることでしょう。となると、自宅ですぐにお湯+必要であれば洗剤で、さっと対処するのがコスト的にも吉だと思います。

Text / Sonoko Ikeda

▼「生活の知恵」にまつわる編集部ピックアップ本▼