「感謝する人」は「幸せな人」

「明るく、元気で、幸せな人」に共通する特徴はなんだと思いますか?

「私はあらゆるヒト・モノ・コトに対して感謝していること」だと思います。

マナブさんの旧ブログで紹介されていた『ザ・マジック』を読んで、間違いなくそうだと考えるようになりました。

幸せな人の特徴

同署は、私たちが身の回りで「当たり前」と思い込んでいるヒト・モノ・コトに、心から感謝すれば人生は好転していくといった、スピリチュアル要素の高い内容の本。

私はスピリチュアル方面にも一定の興味を持っています。また、同シリーズで同じく世界中でベストセラーとなっている『ザ・シークレット』も未読でしたが、いつかは読みたいと思っていました。

そして、マナブさんが以下のように書いていたことからも、私も読み、学びたいと思い手に取った読んだのです。

僕は「論理思考」が強めです。それにも関わらず、この本を実行したら、確実に「心が変化」していきました。

人間は「心」と「体」で出来ており、やはり心を感謝で満たすことは、効果があるのだと思います。

manablog「【近況報告】法人を閉鎖して、ゼロから「再スタート」します【幸福論】」より引用

そして、「私はあらゆるヒト・モノ・コトに対して感謝している人」こそが、「明るく、元気で、幸せな人」なんだという結論にたどり着いたのでした。

落水洋介さん

まさに、そのことを証明するような人がいます。落水洋介さん@ochimizuyousuke)という、北九州市出身の有名人です。

PLS(原発性側索硬化症※)という100万人にひとりの難病を発症後、講演や執筆活動を精力的に行い、書籍『難病がくれた宝物』『難病という翼を得て』も上梓していることで知られる方。

※ALS(筋萎縮性側索硬化症)の進行が遅いタイプの病気とも説明されることがあります。全身に命令を伝える神経が徐々に壊れて身体が動きにくくなり、症状が進行するといずれは寝たきりになるといわれます。

PLSの発症から9年ほど経った落水さんは、着替えやトイレ、入浴は自力ではできず、ヘルパーさん2名体制で生活しているそうです。

そんな落水さんを知ったのは、私の会社が制作の一部を手伝っている「Houkan-Navi」で取材をさせていただいたとき(制作自体は私ではなくスタッフが担当)。

いつかはお話を聞いてみたいなあと思っていたら、8月にたまたま立ち寄った北九州市のカフェで、落水さんの講演会が9月中旬に北九州・小倉であると知り、すぐに申し込みをしたのです。

「うれしい・幸せ・ありがとう」が回り続ける

2時間の講演はあっという間でした。目の前にいるのは噺家さんかと思うくらい、お話に引き込まれたからです。

参加者にも、会場となった「Y’s cafe」スタッフさんにも、通りすがりに何の催しをしているのかとカフェを覗く人にも……その温かな眼差しは全方位に及んでいました。

全体に気を配り、穏やかに語りかけ、ボケやジョークを飛ばして、場をやわらかく、やさしいものに保ち続けてくれた落水さん。ここまでの目配り、心配りができるのは達人の域でしょう。

最初のほうで、落水さんは「病気になって失ったものはたくさんあるけど今が一番幸せ」と語りました。

「わーうれしい」「わー幸せ」「わーありがとう」という想いが常にあふれている、というのです。

たとえば、きれいな花を見れば、「咲いてくれてありがとう」「この花をこの目で見ることができて幸せ」となるといいます。

それを聞いて、私が同じ状況にいた場合、単に「きれいな花だな」といった感想しか持たずにいたなと、感謝の乏しさに気づかされました。

でも、咲いているきれいな花を自分が見て、愛でることができる——これは奇跡でもあります。

くどいようですが、一部だけ書き出してみると、自然の恵みや植物と昆虫の存在、花の存在を目視できる視力、たまたまその場所を通った偶然性……そういった多様な物事の組み合わせのおかげで、その奇跡に遭遇しているともいえます。

だからこそ、何に対しても感謝なのだと。『ザ・マジック』でもそんなことが書かれていました。

感謝する生き方を学び、倣う

2時間の中で、私たち大人も忘れがちな大切なことを振り返る機会を何度ももらいました。

・明るい未来を想像しよう(未来のことなんて誰にも分からない)

・人は何歳からでも成長できる(今が一番挑戦している。失敗も成長のきっかけ)

・目の前の現象に意味はない(自分が勝手に意味を付けているだけ。それなら明るい意味を付ければいい)

・自分という花に水やりをして咲かせてあげよう(自分を大事に、自分を愛して)

など

講演会終了後、取材のお礼を伝えに、落水さんに話しかけにいったところ、快く対応していただきました。

全国各地へ講演に行き、病気のことだけでなく、生き方、考え方、在り方……誰の人生にも「生きた学び」になるお話をされている落水さん。

一度お話を聞いたら、他の人にも「聞いて!」と心から伝えたくなる講演です。チャンスがあれば足を運んでみてください。

落水さんのお話のおかげで、そして『ザ・マジック』も後押しとなり、「現時点では健康に生きられている自分にとっては当たり前のこと」を含め、あらゆるヒト・モノ・コトへの感謝を絶やさずに生きていこうと試みることが今、できています。

そのおかげで、人生や心もより豊かになっていっているのを感じます。

これもご縁ですね。落水さん、ひょんなことから出会えたことに、心から感謝します。

Text / Sonoko Ikeda

▼落水洋介さんの本▼