上質なTシャツが1枚あるといい

Tシャツ1枚で、人の印象は大きく変わるもの。

これまでいろいろなTシャツを着てきましたが、上質なTシャツは違います。

まずは、形の美しさ。

SALT+」で2022年夏に買ったTシャツ「SOOBIN SMOOTH T-SHIRT」(販売終了)は、身体の線を強調しないものの、身体になめらかに沿うデザインになっています。

首元は空きが少ないながら詰まりすぎず、顔まわりをすっきりと見せてくれます。

袖丈も長すぎず、短すぎず、腕をほっそりと見せてくれる、ほど良いバランスです。

着心地も抜群。

サテンのような光沢のある生地はコットン100%でつるりとしていて、暑い時期に心地よさを保ってくれます。

汗をかいてもベタベタせず、ひんやりした質感が維持されることから、通気性が良く湿気を逃がしやすいコットンが選ばれているのだろうと想像します。

耐久性も高いです。

春夏はブラウンとくすみピンクを交互に着ていますが、いくら洗濯しても形が崩れず、色褪せもしません。

まだまだ長く愛用できそうです。価格は14,300円と決して安価ではないとはいえ、長期的・総合的に見ると高くはないと感じています。

こうして着れば着るほど、Tシャツへの愛着はさらにわいています。

上質なTシャツを選ぶことは、環境にも優しい選択ともいえます。持続可能な方法で生産された素材を使用しているケースが多く、製造過程での化学薬品の使用を最小限に抑えていることも。

耐久性が高いため、頻繁に買い替える必要がなく、結果として廃棄物の削減にも繋がります。

耐久性・買い替えというキーワードに絡めて補足しておくと、このTシャツは私が買ったシーズンで販売終了となった商品。

ただ、これに勝るTシャツに出会えていなくて、新調できていません。

特別な1枚だからこそ、代替品を手に取ることができないという理由で、捨てもせず、新しいモノを買わず……というように、自然な流れで環境にやさしい行動をとっていました。

上質なTシャツはシンプルでありながらも、洗練されたスタイルを引き出してくれるアイテム。妥協せず、お気に入りの1枚を選択したいです。

Text / Sonoko Ikeda