「お腹が空いたのでそろそろ帰ります」
知人と打ち合わせを兼ねた雑談をしていて、1時間と少し経ったあたりで、お腹はぐう〜と鳴るほどになっていて、私はそう伝えて場を切り上げようとしました。
好きな物事に関していくらでも話せるくらい、そのものに愛のある人なので、こちらから「今日はそろそろお開きにしましょう」のようなことを伝える必要があります。
でなければ、確実に3〜4時間は過ぎ去ってしまうでしょう。それは長すぎます。私は私だけで夜を過ごしたい。
自分の食欲と胃の感覚に忠実に、お腹が空いたという理由を添えて、今日はおしまいと伝えました。
人の話は「完全に終わる」まで聞かなければいけないものか。その問いに対する私の答えは「NO」です。
というのも、永遠に話し続ける人もいるからです。こちらも多忙とはいえないものの、暇というわけでもないので、そういう相手に合わせてばかりはいられません。
自分には自分の予定、やること、人生があります。先の食欲のような自然発生的な欲望も。それを我慢したり、抑えたりしてまで、他人の終わらない話を聞く必要はないと思います。
終わりを告げられた相手も別に怒らないでしょう。そんなことで怒ったとすれば、それは相手に問題があります。
私は自分の時間を大事に過ごしたいと考えています。もちろん、周りにいる人ともいい関係を築きながら。
その考えと、いつまでも話す相手との場を「また今度ね」と切り上げることは矛盾しません。
これからも感覚に素直な行動をしていきたいものです。そうすれば自分が笑顔で、機嫌よくいられて、周りにもいい影響を及ぼせると信じています。
Text / Sonoko Ikeda