小さな紙を持ち歩いて言葉で伝える

小さな紙を持ち歩いています。100均で買ったシンプルなブロックメモやかわいらしいエリック・カールのブロックメモなど、重たくならない程度に10枚ほどの量です。

同じく小さなファイルに入れて携帯していますが、このファイルもとても素晴らしいので、別の機会にご紹介します。

小さな紙は誰かと話している最中にメモを取ったり、「後で詳しく調べてみて」とキーワードだけ書いて手渡したりして使っています。 

そのほかには、ホテルや旅館に宿泊したとき、清掃担当者さんに向けて一言書きたくて使うことも多いです。

たとえば、部屋着を持参していて、宿に置いてある寝巻きを使わなかったとき(浴衣よりもTシャツ、パンツの方がラクなので、たいていは部屋着を持っています)。

「ご用意ありがとうございました。持参品があったため未使用です」と書いて、寝巻きの近くに添えておきます。

未使用の寝巻きであることが伝われば、次に泊まる人向けにそのまま置かれるかもしれません。

一度室内に置いたものは一律洗濯するといったルールを設けた施設もあるかもしれませんが、必要のない洗濯物を増やさないことにつながるかも? と思っています。 

うれしい心遣いがあるなあと感じたときは「とてもいい時間を過ごせました。ありがとうございました」なんて書き添えて、デスクの上に置いて帰ることもあります。 

素朴な言葉を綴っています。おそらくは顔を見てお礼を伝える機会のない相手であるからこそ、短い手紙を通じてお礼を伝えたいのです。

「誰かに何かを書いて渡すための紙が欲しい」と不意に思ったとき、手頃な紙はなかなか手に入りづらいもの。転がっていないんですよね。

そんなときのために、小さなメモをかさばらない程度に持ち歩くのはおすすめです。

Text / Sonoko Ikeda