パンツ一丁での贅沢な眠り

パンツ一丁で眠ることがあります。夏限定の楽しみのひとつです。最近暑くなってきたので、昨日は1年ぶりのパンツ一丁睡眠でした。熟睡できたと思います。

普段、私たちは下着や服を着て身体を締め付けています。タイトな服を着ていようといまいと、布に包まれた身体はどこか縮こまる気がします。

「衣服という鎧に押し込められた身体を解放したい」。一応断っておくと、そんな仰々しい思いがあるわけではありません。

「身体をのびのびと遊ばせたい」「身体を楽にしてあげたい」という理由で、パンツだけを履いて眠っています。

「全裸で寝ると開放感があって気持ちいい」と話す友人もいますが、私は基本的にパンツだけは履いています。おりものでシーツを汚したらいやだからという理由です。

でも、何度か全裸で眠ってみたことはあって、びっくりするほど心地良かったのを覚えています。身体がふわふわと軽く感じました。

とはいえ、パンツ一丁でも十分気持ちいいです。なんと言っても身体がかろやかで、肌とシーツ、布団が直接触れるとさらさらした感触で、それがやみつきになるほどです。

ひとりでいるときに限り実行に移しやすいパンツ一丁睡眠ですが、できる日はその心地良さを体感したいと思っています。

月経の日は生理用ショーツに加え、それがずれないよう固定するスパッツのようなものをもう1枚履きますし、パートナーと暮らすときはそんな格好では眠れません。

「お腹が冷えて夜中に起きてしまうのでは?」という心配はあまりしなくていいと思います。もちろん個人差はありますが。

水分を摂りすぎていた場合はトイレに行きたくて起きてしまうかもしれません。布団をかけて眠っていれば、服を着ているときと変わらないと感じています。 

私にとってパンツ一丁での眠りは、夏場・月経ではない日・ひとりで過ごしている日というさまざまな条件が重なったときに味わえる、とびきり贅沢な時間になっています。

Text / Sonoko Ikeda