手指も喉もきれいにしてから食事したい

身体が丈夫なことだけが取り柄です。幼少期のことはあまり覚えていませんが、18歳で実家を出てから、風邪や季節性感染症にはほとんどかかっていないと思います。

ただ、大学時代は年に一度は救急車の世話になっていました(「無駄に救急車を呼ぶな」と怒らないでください。近所に頼れる人がいないひとり暮らしだったのでお許しを)。

恥を承知で言うと、大体は古くなった食材を食べてお腹を壊し、深夜にゲロゲロと嘔吐して、脱水症状になりかけて廊下で動けなくなり、どうしようもなく119番に電話して助けを求めたという情けないエピソードです。

点滴をしてもらい、1時間ほど病院のベッドで寝た後、貧乏学生には「た、高い……」と感じるタクシーで泣く泣く帰宅し、なるべく病院にはかかりたくない、かからないようにするぞ! と毎度心に決めたのを覚えています。

会社員時代にも残念な話があります。早朝、社内のジムのランニングマシンで走っているうちに、突然ふっと意識が飛んで転倒した拍子に後頭部を打って、気づいたら病院にいた……なんてことも二度ありました。

疲れているのに走ったり、準備不足だったりしたのが理由でしょう。いずれも周りにとっては迷惑な話です(さすがに20代半ば以降、同じようなことは繰り返していません)。

風邪をひかない話に戻すと、手洗いうがいが習慣づいているのが大きいと思います。起床後、帰宅後、外出時の食前、お手洗いに立った際などのタイミングで、手洗いうがいをします。息をするくらいに自然なアクションです。

特に外をあちこち動き回った後、合間に手持ちの飲み物で水分補給することはありますが、手洗いうがいをせずに食事を始める、なんてことはしません。

手も喉もきれいにしてから食べたいのです。古い飲食店や旅先でトイレしかなく、手洗いうがいできる洗面台がない場合は「仕方ない」としますが、それ以外は食前の手洗いうがいを必ずします。

かなり細かい話をすると、インドカレー(ナン付き)を食べるときは、食事が来た後に料理の写真をスマホで撮影(自分の記録のため)してから、手洗いうがいをしに行きます。

汚れたスマホに触れた手指でナンをちぎるなんて無理です。スマホについた雑菌をナンと一緒に食べたくはありません。

ナンをちぎって頬張る直前に手を清潔な状態にし、食事を終えて脂っぽくなった手指を石鹸で洗い、きれいな状態に戻すまではスマホに触れることはありません。

私は「スマホにはトイレの便器よりも雑菌が付着している説」を信じていて、1日に最低1回はスマホを流水で洗います。

昼間シャワーを浴びることがあれば、スマホを洗って身体を拭いたタオルで拭きとることも。夜は入浴後、スマホを洗って身体を拭いたタオルで拭きとります。

潔癖症だと言われることもあるし、自分もその傾向があると自覚もしています。それをネガティブには捉えていません。

長年に渡る手洗いうがいの徹底は、自分の身体を守る有効な術のひとつだと感じています。変わらず続けていくつもりです。

Text / Sonoko Ikeda