運動して汗をかいてもシャワーを浴びず、身支度だけ整えて出かけることが、場合によってはあります。
昔の自分からすると信じられませんが「ま、いっか」と処理しているから面白いものです。
先日、朝トレーニングジムへ行った後、不動産の内見予定がありました。ジムから帰宅した後、シャワーを浴びて、メイクや髪のセットをする時間はぎりぎりありましたが「ま、いっか」とやめました。
理由は大きく3つあります。ひとつ目の理由は、内見後はキックボクシングジムに行く予定を入れていたからです。
内見は1時間程度。その後すぐに大汗をかいて、メイクもヘアもめちゃくちゃになる運動予定があるのに、完璧に身ぎれいにするのはムダだなと思いました。
ふたつ目の理由は、ジムから帰宅して涼しい室内を動き回っていたら、汗が引いて乾いたからです。「汗、気にならなくない?」と思いました。
3つ目の理由は、不動産担当者と物理的に接近する機会はないからです。親密な関係ではないので、極端に近づくことはあり得ません。
だから「『汗くさい』と思われることもないでしょう」と判断しました。前夜にはシャワーを浴びていますし、朝起きた後は顔を洗っています。
ただ、ジムから戻って何もしていないわけではありません。シャワーを浴びて、メイクや髪をきれいに整える代わりにしたことはあります。
まず、汗をかいたトレーニングウェアから着替えた後、「サンタ・マリア・ノヴェッラ ローズウォーター」を宙にスプレーし、その下をくぐり、全身にローズの香りを纏わせます。
さらに、発汗した頭や髪の毛にもローズウォーターをシュッとスプレー。お腹にはATELIER REBULのオーデコロン「トラディショナルターキッシュコロンヤ ターキッシュローズの香り」をひと噴きします。香りはローズで統一。
メイクは眉だけ描き直し、唇に赤リップ(2023年4月に日本から撤退したズイオーガニックのもの)を塗って終了。口元に色があるだけで、すっぴん感はなくなります。
髪の毛は最近左ばかりが外ハネして見栄えが悪いので、全体をストレートアイロンで整えました。
髪という「額縁」と主要なパーツがくっきりしていれば、それなりに整えているように見える、はず。
汗をかいた後、出かけるときは基本的にシャワーをして、身支度を整えます。でも、このときのように、汗をかく予定の間に短い予定が挟まっているときは、例外的に「ま、いっか」と、シャワーを浴びずに見た目だけ最小限に整えることも。
加齢に伴い、ずぼらになっているのかもしれません。でも、これくらいおおらかで、融通の効く対応をするようになった自分はわりと好きです。
Text / Sonoko Ikeda