風呂場をきれいに保つささやかな工夫

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風呂場の床についた黒ずみをプロの力できれいにしてもらった後、それをいかに美しくキープしているか、についての話です。

黒ずみの原因は分かっていました。キックボクシングジムで動き回った後、靴下を履いて帰宅するなり風呂場に直行して、足を洗っていたからです。

裸足になって1時間近くトレーニングすると、足の裏は真っ黒になっています。あまり黒くなっていない日もたまにありますが、だいたいは「人に見せたくない足裏だな」という感想。

ジムはもちろん掃除されているとはいえ、全員が裸足でトレーニングしています。毎日大勢の会員が来ていることもあり、マットの上はきれいとはいえません。

だから足裏が黒く汚れてしまうのは仕方のないことです。でも、自宅の風呂場が汚くなって、しかも自分では取れない汚れになるのはいやだなと感じていました。

黒ずんだ床をそろそろどうにかしたいと思ったタイミングで、ハウスクリーニング専門事業者「情熱清掃団」に風呂掃除を依頼したのが2023年3月のこと。

当日はやる気あふれる若手のスタッフさんが来てくれて、素人にはできないきめ細かい清掃をしてくれました。おかげさまで見違える風呂場になりました。 

その日から、この美しい風呂場を無闇に汚したくないと思うようになり、ジムでの行動を少し変えました。

いつもはトレーニング後、そのまま靴下を履いていましたが、ジムのシャワー室で足裏を洗い流してから、靴下を履くことにしたのです。

シャワー室に置いてあるボディソープを使って足裏を洗うと、汚れのほとんどが落ちます。ほぼきれいになった足裏で自宅に戻り、それから改めて風呂場でも足を洗う——。

そうして「二度洗い」をするようになると、風呂場の床は黒ずむことなく、磨き抜かれた美しさをキープできています。

ひとつ工程を加えるだけで、理想の状態が保たれることを発見しました。1年に一度はプロに掃除を依頼したいですが、その間は自力できれいを維持したいと考えています。 

そんなささやかなことをあれこれ工夫するのも、なかなか楽しいものです。

Text / Sonoko Ikeda