「宝物のような記憶」になる買い物が理想

素敵なサングラスを買いました。

「目から日焼けする」説を信じているので、紫外線対策のひとつとして、日差しのあるときはサングラスをつけています。

一年前、大阪で「Micedraw Tokyo」の軽くてつけ心地の良いサングラスを買い、ずっとそれをつけていましたが、あまりの日差しの厳しさに、もう少し大ぶりなサングラスも欲しい、と感じていたんです。

事前に「福岡市 サングラス」で調べて絞り込み、センスが好みで気になる取扱商品があったのが「Re:TRUST EYEWEAR」でした。

土曜の午後。家から2kmほど歩いて汗だくになりながらたどり着くと、「猛暑の中、ありがとうございます。お水、良かったらどうぞ」と飲み物をいただきました。

落ち着いて店内を見渡すと、シンプルで洗練された空間にいい気が漂っています。店主さん・スタッフさんが明るく、人の良さそうな方々。

目星をつけていたDITA「NARCISSUS//DTS503」を全色試着させてもらい、Black×Yellow Goldを選択しました。

DITAは1995年に米ロサンゼルスで生まれ、デザインは米国、製造は福井県鯖江市で行われています。

辛めで高級感のある自分好みのデザインであること、重そうに見えて重たくはないこと、パーツでできているので分解・洗浄依頼もできること(めったにそういう機会はないと思いますが)など、いろいろな要素が気に入ったんです。

DITAというブランドに触れること自体が初めてで、NARCISSUS試着後に他のものも試してみたい意思を示すと、快く応じてくれました。

何よりうれしいのは率直な意見です。私の要望を聞いた上で、「こちらはお客様(の好みや雰囲気など)に合うとはいえないですが」と添えつつも、商品案内をしてくれます。

店・商品選び共に正解な行動でした。

Re:TRUST EYEWEARという店に偶然出会ったこと、そこで過ごした時間、交わした会話、鏡の前で確認した瞬間——すべてのことが「良質な購買体験」の記憶となり、大事に使い続けるサングラスになると考えています。

振り返ってみると、「宝物のような記憶」になる買い物の機会はそう多くありません。理想は、あらゆる買い物に個々の想い出が宿ることですが、それもなかなか難しいもの。

前出のMicedraw Tokyoは「サングラスを買う」という目的を持って、パートナーと買い物に行ったときに買ったものです。

たくさん試着して「似合う」「なんか面白い」なんてやりとりも重ね、本当にいいと感じたひとつを買ったので、それも良い購買体験になりました。

いずれも大事なモノです。目を守ってくれるおしゃれな相棒として、愛を持ってたくさん使っていきます。

Text / Sonoko Ikeda